ALPHAZONE
ALPHAZONE インタビュー135号
ジャーマン・ハードトランス・シーンで中核を担うアレックスとアーネのプロジェクト、アルファゾーン。'01年にDJキム「Jetlag」のリミックスで頭角を現した彼らは、'02年にデビュー・シングル「Stay」、BK「Revolution」のリミックスをリリース、一躍クラブDJ達に知られる存在となっている。その後2003年に、ノーマン・ベースとのソルトウオーター名義で発表した「The Legacy」とセカンド・シングル「Rockin'」で大ブレイク。'04年には「Flashback」をビートフリーク誌チャートの2位に送り込み、ここ日本での支持も獲得するに至っている。近年は、HI-NRG TRANCEを掲げる自らのレーベルSkywarp Recordingsでの活動も人気だ。 そんな彼らが、DJ UTO率いるQUAKE RECORDSのサポートで、全国4ケ所のクラブ・ツアーを敢行した。アッパーなサウンドを持ち味とする二人の素顔に触れるべく、東京のホテルで話を聞いてみた。
―ジャパン・ツアーはいかがでしたか?
Alex Zwarg(以下:Al)「クラウドはみんな大きなレスポンスをくれたし、それを取り巻く環境すべてが最高だった。みんな僕達のサウンドを愛してて、支えてくれていると感じられたね」
Arne Reichelt(以下:Ar)「全てのギグが異なるテイストだった。とても大きく華やかなvelfarre、アンダーグラウンドな雰囲気のCORE、エナジーあふれるクラバーからのサイン責めにあった熊本、それぞれ異なるコンセプトのクラブだったけど、どこも暖かく迎えてくれて、とても楽しかったよ!」
―今回は日本で初めてのプレイでしたが、今までにどんな国でギグを行ってきたんですか?
Ar「ここ一年で、オーストラリアで三回ツアーをやったよ! その他はイギリス、オランダ、スペインかな。2月はウェールズ、スコットランド、ロンドンを回るツアーを行うんだ」
―最も印象に残っている国は?
Al「オーストラリア? いや、今はやっぱり日本! 日本のクラブ・シーンはとてもパワーにあふれているね。何よりもお客さん自身が、どのようにしてグッドなパーティをつくりあげるか知っている。ファンタスティックでパーフェクトなオーガナイズをしてくれたQUAKEのスタッフ達には本当に感謝しているよ! 彼らのおかげで安心してギグに臨めたね。日本は、“また来たい国”No.1になったね」
―それはうれしいですね。ところで、楽曲制作を始めた切っ掛けは?
Ar「スタートは単なる趣味からだったんだ。'95年のまだ学生だった頃、一緒に一曲つくってみたのが切っ掛け」
―二人の出会いもその頃ですか?
Al「そうだよ。高校生活の終わりに、いくつかのコース選択があって、そこで初めて一緒になったんだ。よく考えたら、もうずいぶん長いつき合いだな(笑)」
―今では以心伝心の二人だと思いますが、二人で活動するメリットは?
Ar「DJをやるときは、ただ単純にレコード一枚ずつを交代でプレイするんだけど、これにはちゃんと意味があるんだ。一人がミックスをしている時、もう片方はフロアの温度を感じ取ったり、盛り上がりを確認したり、さらにパフォーマンスでクラウドをあおったりできる。つまり、片方がフロアを十分にコントロールする余裕ができるんだ。クラウドと常にコンタクトを取るには、これが最善の方法だと思うよ」
Al「スタジオ作業では、メロディーづくりやアレンジは二人で行うけど、最終的なミキシングやひねりを加える作業は僕の仕事。アーネは、その作業についてコメントを出す役割。“もう少し壮大な感じで”とか“楽しげな感じで”とか(笑)。そういう感覚的なやりとりから、アルファゾーンのサウンドは生まれるんだ」
―なるほど。日本では「Flashback」が最も有名な曲なんですが、誕生秘話を教えてください。
Al「かつて長い間つき合っていた彼女と、街で2年振りに偶然出会ったんだ。それで思い出がフラッシュバックしたってわけ(笑)」
―それはリアルな誕生秘話ですね。日本のファンはびっくりしますよ(笑)。ところで、あなた達のリミックスでは、オリジナルが完全に新しいアルファゾーンの音に生まれ変わりますよね。できあがったリミックスは、あたかもアルファゾーンのオリジナルのように聴こえます。日本のDJはそれを、“アルファゾーン・マジック”と呼んでいますが、何か特別な方法や機材を使っているのですか?
Ar「たぶん僕らのプロダクション・スタイルのせいだね。時には1トラックを最大100個ぐらいの層に分けて作業するんだ。例えば、僕らのベースラインでは、6つの異なるシンセが同時に演奏されている。これは難しい作業だけど、アレックスはいつも完璧にやってくれるよ。もうひとつの大事な要因には、マスタリング作業がある。今やインターネットが主流の世の中だから、マスタリングもインターネット経由なんだ。マスタリングスタジオ、 HYPERLINK (www.online-mastering.com)は、僕らのトラックをいつも最高の仕上がりにしてくれる。企業秘密だったけど、よかったらチェックしてみて(笑)」
―自身のレーベル、SKYWARPを立ち上げましたが、今後の展望があったら教えてください。
Al「とにかくナイスでクールなリリースをすること! すでにいくつかヤバい曲のリリース契約が完了してるよ。準備は万全さ!」
―そんなSKYWARPの楽曲も数曲入っている、QUAKE RECORDSのコンピレーションCDに関しては、どう思いますか?
Ar「素晴らしいと思うよ! レーベルマネージャーのステファンと僕ら、そしてQUAKE RECORDSはとても信頼しあっているビジネス・パートナー。QUAKEは、日本の市場の中で僕達の音楽の力を最大限に引き出してくれていると感じるよ。QUAKE TRANCEのコンピレーションには、いつも期待しているんだ。本当にトランスを愛している人達がつくっていることは、トラックリストを見れば一目瞭然だからね」
Al「QUAKEのコンピレーションに収録されることは、僕達にとっても大きなステータス。嫌われないように、クオリティーを保ち続けないとね(笑)」
―QUAKE RECORDSのボス、DJ UTOとも仲が良いですよね?
Al「UTOとは良い友達さ。楽しいナイスガイだね。たまにクレイジーだけど(笑)。日本では楽しい時間を過ごしたよ。お互い世界を飛び回って忙しいとは思うけど、次はもっともっと遊べたらいいね」
―日本にまた来るとしたら、何をしたいですか?
Ar「新しいシングルとしてツアー・アンセムをつくって、そのリリースと同時に、日本を皮切りとしたツアーをスタートできればと思ってるよ。日本からは大きなインスピレーションをもらったからね!」
text & edit LOUD

