ANIMAL COLLECTIVE インタビュー154号
砂漠で花開いた、キャリア至上最高のポップ・ワールド
フォークにロック、エレクトロニカ、ゴスペルといった様々な音楽を、実験的に融合させてしまうNY出身の異能音楽集団、アニマル・コレクティヴ。『サング・トンズ』('04)、『フィールズ』('05)の成功で、サイケ / フリー・フォークの最先鋒として脚光を浴びていた彼らが、約二年ぶりとなる7作目『ストロベリー・ジャム』をリリースした。
このタイトルには、彼らのカラフルかつユニークな創造力が表れている。
「ある日僕がストロベリー・ジャムの瓶を開けたときに、“なんてジャムはクレイジーに見えるんだろう”って思ったんだ。未来的で、シャープで、甘くて、グチャグチャで、よく見ると気持ち悪いエイリアンみたいにも見える。こんな風に見えるアルバムをつくったら面白いだろうなって思ったんだよ」
そのサウンド・プロダクションには、レコーディング場所に選んだアリゾナはトゥーソンの環境も影響していると言う。
「トゥーソンは基本的に砂漠なんだよ。空っぽで、宇宙の中にぽつんといるような気持ちにさせられる(笑)。でも、その環境が良かったと思うんだ。今回はサウンドのエッジがシャープに仕上がったけど、それって何もなくて張りつめた砂漠のイメージに近いと思うし」
本作で聴くことのできる、エレクトロニックかつミニマルなサウンドやビートには、たしかに砂漠や宇宙というどこか神秘的なイメージがピッタリだ。その実験的に進化した音と、よりポップに花開いたメロディーは、絶妙なバランス感覚を生み出している。とはいえ、パンダは“ポップ”という指摘を遮って語り始めた。
「ポップなレコードをつくろうとは意識してなかったんだ。でも聴いた人からは“これまでの作品で一番ポップだ”と言われることが多い。だから驚いているよ。だって僕らは、いつも自分たち自身がエキサイティングだって思える音楽をやってるだけだから」
砂漠、宇宙、未来、エイリアン、そしてストロベリー・ジャム...。そんなアニマル・コレクティヴ流マジックが溶け込んだ、混沌のポップ・ワールドをぜひ堪能してみてほしい。
interview & text TAKAHIRO KAWAMURA
translation NANAMI NAKATANI
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ANIMAL COLLECTIVE
Strawberry Jam
(JPN) HOSTESS / DOMINO / WIGCD199J


