ANTIX
ANTIX インタビュー151号
ニュージーランド出身のバートン・ストロームとヘイデン・ストローム兄弟による、プログレッシヴ・トランス / ハウス・デュオ、アンティックス。シーンの名門レーベル、Ibogaからもリリース実績のある彼らは、数多くのフロア・キラーを連発している実力派だ。ライヴ・アクトとしても、これまでに25ヶ国以上のパーティー / フェスティバルに出演し、日々ダンス・フロアを揺さぶり続けている。しかしその活動スタートは、なんと日本からだったそうだ。
「'95年に仲の良い友人が、X-ドリーム、エリシズム、トランスウェーヴ、エトニカ、プレディアンズ、マン・ウィズ・ノー・ネームの曲が入ったミックス・テープをくれたんだ。僕ら二人は、そのテープがきっかけで、トランスに興味を持ったんだよ。フューチャリスティックなサウンドに、とても興奮したのを今でも覚えている。その後、日本にしばらくの間住んでみたんだ。働くため、日本の文化を体験するため、そして日本のトランス・シーンをチェックするために...。日本ではすぐに秋葉原を見つけたよ! そしてMC303、NORD LEAD、NOVATION BASS STATIONなどの機材を手に入れて、エキサイティングな制作活動を始めたんだ」
ここに御紹介する『Wanderers』は、そんな彼らのサード・アルバム。過去8ヶ月の間につくった楽曲をコレクションした今作には、アルバム・コンセプトこそ持たせなかったものの、現アンティックスの音楽的方向性を上手く投影することに成功したという。そこで、彼らの持ち味であるプログレッシヴ・スタイルの魅力について聞いてみた。
「フルオンやPSYトランスなどよりも、プログレッシブ・スタイルの方が断然好きだね。僕らはいつも、ディープで、グルービィーで、トライバルなスタイルを好んできたから。また、シンプルな曲構成に心地良さも感じるね。いろんなエレメントが詰まりすぎていると、どんどんカオスになって、混乱してしまうよ。僕らは、最小限のサウンドが、最大の効果をあげると信じているんだ」
『Wanderers』は、プログレッシヴ好きにはもちろんのこと、幽玄なサウンドが気になるPSYトランス・ファンや、ミニマル・グルーヴを好むリスナーにも、ぜひオススメしたい一枚だ。

