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B.CALLOWAY インタビュー147号

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 2000年夏、SUBMERGEの代表を務めるミスター・デーによって見いだされたB・キャロウェイ。ゲットー・テックと呼ばれるパーティー・エレクトロ・サウンドを軸に人気を獲得してきた、新世代デトロイト・テクノ・シーンを代表するアーティストの一人だ。ミスター・デー率いるエレクトロファンクのライヴで、中心メンバーとしても活躍している。
 そんな彼が、2005年の『Black Grooves』以来となる最新作『Is Not Was』をリリースする。彼が常々意識してきたという、ゲットー・テックの枠に限定されない音楽性を披露するアルバムだ。エレクトロ、テクノ、ゲットー・テックといった要素が融合した、デトロイトのイメージを裏切らない、ファンキーな内容が非常に興味深い。
 本作の制作秘話を聞き出すべく、B・キャロウェイに話を聞いた。最後には驚きの発言も飛び出している...。

—今作『Is Not Was』は、前作『Black Grooves』以上に幅広いサウンドを打ち出した内容となっていますね。
「俺は“ゲットー・テック”だけじゃなく、テクノ、ハウス、エレクトロ、ヒップホップ...と、いろんな音楽をつくるから、そんな自分の多様な音楽性を打ち出そうとしたんだ。一つのジャンルには縛られたくないからな。前作も自信作だけど、新作では、俺らしさをもっと表現できたよ。自由でソウルフルな、最高のアルバムに仕上がったね」

—“B.Calloway is not was”というアルバム・タイトルにした理由は?
「タイトルには、“過去は忘れて、未来のことを考えろ”という意味を込めたんだ。俺は後ろを振り向かず、常に前(=未来)を見据えているんだよ。今回のアルバム・ジャケットは、タイトルと連動しているんだ。背後の白黒の建物は“過去”を示しているのさ」

—アルバム冒頭には、前作で好評を得て、あなたの代表作となった「Space Traveler」のリミックスを収録していますね。やはりこの曲は、あなたにとって重要なトラックなんでしょうか?
「オリジナル・ヴァージョンを一変させた四つ打ちのテクノ仕様だから、俺の違う面を出せて面白いと思ったんだ。これは、もともと12インチ用に制作したリミックスなんだ。オリジナル・ヴァージョンをちょっとイジって、一時間半くらいででき上がったよ。フロア向けに、ミニマルかつ良い流れを形成できるように仕上げたトラックだ」

—他にテクノやエレクトロ系のサウンドでは、ストリングス・サンプルをフィーチャーした「Drop The Ball」や、スペーシーなシンセとアフロ系パーカッションを配した「Gorilla Nuts」といったトラックが印象的ですね。
「「Drop The Ball」は、映画『バッドマン』にインスピレーションを得た曲だ。俺は、ビデオ・ゲームや映画から楽曲のインスピレーションを得ることが多いんだ。この曲では、スーパー・ヒーロー的な世界観を描こうとしたのさ。ドラマチックでソウルフルなサウンドになったね」

—「Gorilla Nuts」は?
「「Gorilla Nuts」は、俺なりの“四つ打ちジャジー・テクノ”だ。UR所属のアーティスト、ラファエル・メリウェザーがコンゴを叩いてくれたから、面白い楽曲になったよ」

—あなたの多様な音楽性がわかる曲としては、女性ヴォーカルをフィーチャーした、ちょっとR&Bっぽい雰囲気の「Dance」や、アコースティックギターからスタートし、曲の途中でドラムンベースのようなテンポになる「Digital Jungle」などがありますね。これらは、どこからインスピレーションを得てつくった曲ですか?
「「Dance」は、ゲットー・テックを次のレベルへと昇華させたナンバーだな。いわゆる“ゲットー・テック”でも、俺らしさを打ち出したかったんだ。だから、デトロイト出身の女性ヴォーカリスト、トリ・ジョーダンをフィーチャーした。彼女は共通の知り合いに紹介してもらったよ。「Digital Jungle」は、タイトル通り“ジャングルっぽい曲をつくろう”と思って制作した楽曲さ。もともとは歌詞があったんだけど、最終的には歌ものじゃなくインストになったね」

—ところで、今作は基本的にシリアスな内容ですが、最後のボーナス・トラックで、突如おバカなパーティー・トラックを披露していますね。あれの意図は何ですか?
「あの最後の曲か(爆笑)! アレは俺がエレクトロファンクと契約した6、7年前に書いたナンバーなんだ。周囲のみんなもアレの“アホっぽさ”を気に入ってくれていたんだけど、これまではどうも他の曲と合わなくて、アルバム未収録になっていたんだ。でも今回、“思い切って最後に収録したらどう?”って話になったんだよ(笑)。ちなみにゲットー系の下品な歌詞は、イキがってるわけじゃなくて、俺なりに考えて、あえてああいう内容になっているんだ」

—なるほど。謎が解けました(笑)。あなたのつくり出すトラックは、基本的に非常にシンプルな構成と音数で成り立っています。その“クロいクルーヴ”を生み出すために欠かせない要素とは何だと考えていますか?
「うーん...わかんねぇなぁ。俺の場合、音楽制作の九割以上は思いつきだ。事前に何かを意図しながら曲を書いても、仕上がる頃には全く違うものになっていたりする(苦笑)。どんな音をつくるのかは、自分でも予期できないんだ。その時の気分次第だから」

—では、デトロイト・エレクトロニック・ミュージック・シーンの新世代アーティストとして、デトロイトの魅力はどんな点にあると考えていますか?
「俺は、デトロイトも他の都市とそれほど変わらない気がするんだよ。毎日数種類の違うパーティがあって、音楽のテイストもヒップホップ、テクノ、クラブ・ジャズと様々だ。最近はシーンにも、あまり変化が見られないかなぁ」

—自然体なんですね。今後の活動予定や、将来的な目標を教えてください。
「実は、この新作はSubmergeから発売する最後のアルバムになるんだ。というのも、SUBMERGE/ELECTROFUNKとは再契約せず、自分のレーベルを立ち上げることにしたから。最近アメリカの音楽業界ではmy spaceの影響力が大きいから、インターネットを通して作品を販売する予定もあるよ。俺は常に楽曲を書いているし、既に二作分くらい楽曲も溜まっているんだ。たぶん今年の夏頃には何か発表できると思う。ベストな作品を発表し続けたいね」


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B.CALLOWAY
Is Not Was

(JPN) SOUNDSCAPE / SUBJPCD-010

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