DEPECHE MODE
DEPECHE MODE インタビュー131号
2000年代に突入してからのエレクトロニック・ミュージックに通底しているムードのルーツとして再びクローズアップされるに相応しい存在、デペッシュ・モード。彼らが'80年代から築いてきたエレポップ・サウンド、暗く黄昏れたデカダンス趣味のシンセ・トーンを聴けば、現在活躍しているアーティスト達にその影響を見いだすことは難しくないだろう。 そんなデペッシュ・モードが、LFOのマーク・ベルと組んだ前作『エキサイター』(2000年)以来となる最新アルバム『プレイング・ジ・エンジェル』をリリースした。
「タイトルは「The Darkest Star」というトラックの歌詞の一部分なんだ。それを聞いただけで、すでにダークなイメージが浮かぶよね? いろんな意味があると思うけど、いいタイトルだなって思ったんだ。俺たちはいつもそういった曖昧なニュアンスを好むから」(マーティン・ゴア)
アルバムのテーマは“欠点や弱点だらけの人たちへのメッセージ”ということだが、その内容は、前作よりもポジティヴなトーンと活力に溢れたものになっている。ダンサブルなビートの曲も多く、最近の作品と比べて勢いのある仕上がりだ。バンドとしてのパワーを再び取り戻したように聞こえるこの作品について、彼らは冗談を交えながらこう語る。
「『スピーク&スペル』(編注:1981年のデビュー作)以来の最高傑作だと思うよ」(アンディー・フレッチャー)
「前作以来の最高傑作だよ!(笑)。アルバムづくりを楽しむことができたから、それが作品にも表れていると思う。今まで素晴らしい作品を何枚もつくってきたけど、それでも最高の作品をつくりたいっていう気持ちは消えなかった...。それが実現した今もなお、最高のアルバムを追求していきたいと思っているよ」(デイヴ・ガーン)
今作ではプロデューサーに、これまでブラーやダヴズなどを手がけてきたベン・ヒリアーを迎えている。彼の起用は最新型デペッシュ・モード・サウンドの創造に一役買っているようだ。
「前作はすごくデジタルなサウンドだったけど、今作には、もっとはっきりとしたギターの音などを使って、過去のデペッシュ・モードのようにアナログなサウンドもふんだんに盛り込もうとしたんだ。僕が普段手掛ける作品は、デペッシュ・モードに比べると、よりギターが基本となっているものが多い。だからといって、ギター作品をつくるのではなく、前作に比べてもっと幅広い、もっとラフなサウンドに仕上げたつもりさ」(ベン・ヒリアー)
アリーナ級ロック・バンドと同等のステージを披露する存在へと駆け上がったエレクトロニック・ミュージック・グループの先駆者、デペッシュ・モード。デビューから四半世紀が経過した現在でも、彼らの意欲は衰えていない。
「デペッシュ・モードの代わりになるバンドは存在しない。俺たちの曲づくりも、他のことも含め、全ては俺たちにしかできない。ユニークであることがデペッシュ・モードの本当の強さなんだと思う」(デイヴ・ガーン)
text FUMINORI TANIUE
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DEPECHE MODE
Playing The Angel
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66471

