DJ RYO インタビュー131号
SOLSTICE MUSICのレジデントDJにしてレーベル・マネージャーの、DJ RYO。今や国内のみならず、海外のサイケデリック・トランス・シーンからも注目されるようになった彼が、コンピレーション・アルバムを監修した。DJとして、レーベル・マネージャーとして、日々新しい音を聴き続ける毎日を送っている彼が選んだ収録曲は、いずれも特別なインスピレーションを受けた音源ばかりだという。
「確かにデモは世界各地から頂きますし、制作機材も昔よりはるかに良くなっているのですが、自分を含めたレーベルの者も耳が肥えてきたので、なかなか全部が全部“おっ!”と思う曲、というわけにはいかないんです。そういった点で、今作の収録曲には“おっ!? 違う”と思わせるキャラクターがありますね」
彼が言うように、テッキーなビートに乗るサイケな旋律が印象的なイート・スタティック「Magic Carpet」や、イスラエルでは“Track Of The Year 2001”に選ばれたディードラによる名作の最新バージョン「Reload 2005」など、アーティストの個性際立つ未発表トラックで今作はまとめられている。コンセプトについて、彼はこう語る。
「最近こういった音楽を聴き始めた人は、好きなアーティストがいて、そのアーティストっぽいものにハマっていることが多いと思うんです。他のコンピを聴いていても、方向性がきれいで、わりと似たタイプの曲が収録されているものが多い。でも、シーンの成り立ちを考えると、本当はみんなと踊れてパーティーでワークすれば、もっと自由にいろんな型があっていいと思うんですよ。だから、DJをやるときもそうなんですけど、“こんなのもありますよぉ、どうっすかぁ?”みたいな提案も含めてみました」
そんな今作のマスタリングはジャーマン・テクノのベテラン、トーマス・P.ヘックマンに依頼したそうだ。サイケ畑のマスタリング・エンジニアではなく、なぜ彼を選択したのだろう。
「マスタリングの仕事もしているというので、機会があったらと考えていました。サイケを普段から手掛けているわけではないと思うんですが、彼のつくる音はクオリティーが高いので、興味があったんです」 ちなみにタイトルのELEGRAFFITIは、“エレクトロ”と“グラフィティー”の造語。“落書き”という自由なフォーマットへ、様々な曲を入れたいという想いから付けたこのタイトルは、DJ RYOの楽曲制作名義でもある。
「本当は自分達の曲も入れたかったんですけど、今回は時間的に難しかったんです。もし本作のVol.2、3があれば入れたいですね」
さらなる展開を示唆するこの発言。ELEGRAFFITIは、今後ますます目が離せない存在になりそうだ。
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VARIOUS ARTISTS
ELEGRAFFITI Compiled by DJ RYO
SOLMC-062


