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EAT STATIC インタビュー151号

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 イート・スタティックは、サイケデリック・ロックの雄、オズリック・テンタクルスとして活動していた、マーヴ・ペプラーとジョーイ・ヒントンによるユニット。'80年代後期にUKで結成され、マッシヴ&ツイステッドなエレクトロニック・ミュージックを武器に、後に訪れたレイヴ・シーンの幕開けを牽引したカリスマだ。現在も精力的に世界中でライヴ活動を行っている彼らだが、ことアルバム・リリースに関しては、'01年の『In The Nude!』以来、長く沈黙を保っていた。  そんな彼らが、新作『De-Classified』にて、久々にクリエイティヴィティーを開花させた。たしかなキャリアに裏付けられた今作では、テクノやトランス・テイストの硬派な四つ打ちから、ボトム・へヴィーなブレイク・ビーツや繊細なダウン・テンポまで、バリエーション豊かなサウンドが展開されている。空間的なサウンドの広がりが抜群のトリップ感を誘う快心作だ。  イート・スタティックのポリシーと今作のコンセプトについて、マーヴに話を聞いた。


——'80年代後期の結成時から見つめてきたシーンの進化や変化について、何か感じることはありますか?
「一番大きな変化としては、ダンス・ミュージックがメジャー化を遂げたことがあると思う。元々はもっとアンダーグラウンドな性質のものだったからね。シーンにありとあらゆるスタイルが登場しては変異し、新しいものへと生まれ変わっていく様を見ることができて面白かったよ。ダンス・ミュージックなんて長続きしないと口を揃えて言っていたヤツらは、大間違いだったな!」
——結成当初と現在で、活動コンセプトに変化はありますか?
「特にない。結成当時と同じエネルギーと好奇心を持って活動している。今も新しいサウンドやスタイルを探求している。そんな旅の行き先を見つめることが心底好きだ。違ったスタイルのアルバムをつくるたびに、ファンの反応を観察していると笑えたりもする。例えば、ラテンとラウンジの要素を織り交ぜた『Crash And Burn』を出した時なんかは、一部のファンを怒らせてしまったみたいだ(笑)。同じテンポやスタイルでつくったトラックなんて10曲としてない。時代の変化を越え、何年経ってもユニークで新鮮なサウンドをつくり出すのが好きなんだ」」
——PC一台でライヴ・パフォーマンスを行うアーティストが多い現在のダンス・ミュージック・シーンですが、イート・スタティックはいくつものアナログ機材を積み上げてパフォーマンスをすることで有名です。ここにはどんなポリシーがあるんですか?
「もともとバンドで何年もライブ活動してきたロック出身の人間だから、自然と全部ライブでやってしまうというか...。そもそもDJがCDをまわすノリで、ラップトップPCでステレオ・ファイルを繋げていくのは色気がない! 大勢の前でメール・チェックでもしているみたいだ(笑)」
——オズリック・テンタクルスでの経験が活かされているんですね。そもそもイート・スタティックを始動させたきっかけは何だったのでしょうか?
「オズリック・テンタクルスでの活動は、サイケデリックかつ面白いサウンドを追求する上で、とてもいい勉強になった。ただ、頭の中で自分だけのストーリーが膨らむインストの音楽にずっと引かれていて、一度じっくりやってみたかったんだ。それで、牛以外に話し相手がいないようなド田舎にこもり、クレージーなサウンドづくりに何週間かどっぷり浸かってみたのが始まり。ただ、当時はダンスものをつくろうと意識していたわけじゃなくて、エイリアンのことについていろいろ語っていたら、いつの間にかそうなってしまったという感じで...後はご存知の通りさ! ニュー・アルバムでは、強烈なエイリアンの要素を復活させてみたよ」
——今作『De-Classified』のコンセプトについて、もう少し詳しく聞かせてください。
「僕らの愛するエイリアンによる陰謀説と、いかれたB級映画を再びミックスに復活させようという企みだ。過去何作かのアルバムでは、生楽器によるオーガニック・サウンドやワールド・ミュージックの要素を使って実験を繰り返してきたけど、ここらで自分たちのルーツに立ち戻った一枚をファンにお届けしたいと思ってね。また、トランス・シーンはあまりに多くの人間が同じ音を出そうと躍起になっている状態で、退屈になってきている。このアルバムは、そんなシーンへの反発であり、“音楽とはバリアを壊して21世紀を前進していく姿勢なんだ”と思い出してもらうための作品でもある」
——イート・スタティックは、主にPSYトランス・シーンからの注目を集めていますが、今作にはトランスのみならず、テクノ、ブレイクビーツ、ダウンテンポなど、実に多彩な要素を盛り込んでいますね。楽曲制作では、どんなことを意識しているんですか?
「意識しようがしまいが、場所を変えて違うスタイルを試してみようが、どうせイート・スタティックらしい独特のツイストが効いてしまう。ユーモアのセンスがそうさせるのかもしれない。また、常に人を笑わせるサウンドをつくってやろうと面白がっている部分もあるね。同じことを繰り返さないよう、エッジを保つように自制心を鍛える意味でも、いろんなスタイルにトライしてみる必要性を感じているよ」
——今作の聴きどころについてはどう考えていますか?
「今作はとてもムーディーな雰囲気のあるアルバムで、明るい部分や、はしゃぎたくなる部分もあれば、ダークなところ、コワイところも満載だ! 見ごたえのある映画みたいに紆余曲折があるし、不意をつくシーンも織り込んである。ぬくぬく腰掛けていた椅子から放り出され、銀河系を何周かグルグル振りまわされて、ストンと元に戻される。そして最後には限りない喜びと驚異が君を包み込むって具合さ!」
——夏にはオープンエア・パーティーでの来日を控えていますね。ここではどんなパフォーマンスを予定していますか? 「日本に行くのは、メンバーも、スタッフのみんなも大好きなんだ。特に、やっとスシが美味しく食べられるようになった僕は、よけいに楽しみにしている。ニュー・アルバムの収録曲をたっぷりプレイするつもりだし、オーディオ快感に乗っけて、ユニークな体験をみんなに届けたいと、いつも通りはりきっているよ。パーティーでは太陽が出てくれたら最高だな!」


interview & text SOICHIRO NAITO
translation AYA ASCENSION

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EAT STATIC
De-Classified

(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-090

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