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FIVE DEEZ インタビュー134号

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 オハイオ出身のヒップホップ・クルー、ファイヴ・ディーズ。5次元(Fifth Dimension)を略したグループ名が示す通り、ヒップホップの枠では計り知れない、アブストラクトな世界観を展開している。独特のスタンスについて、ファイヴ・ディーズの核を担うファット・ジョンは、こう語る。


「肉体や精神世界、それに時空の要素が重なった場所。音楽を聴くことによって、そういった別の世界に旅立つ事ができる。実際に体を動かさずともたどり着ける場所。それが5次元なんじゃないかな?」
 この度完成させた3rdアルバム『kommunicator.』でも、そんなサイケデリック感は満載だ。複雑なトラックに絡む、空間的な効果音や幽玄なメロディー。ラップやボーカルに効かせたエフェクトも印象的だ。 「ラジオの周波数やホワイト・ノイズといった暗号じみたメッセージを読み取り、ヒップホップ化したのが今作。ラップやボーカルは、今作では全面に出るべきものじゃないという思いがあった。背景に溶け込むような、楽器として使用したつもりだよ。リリックのメッセージは、リスナーによって取らえ方が違うはず。それぞれの解釈を持って欲しい」
 またトラックには、ヨーロッパのクラブ・ミュージックに通じるニュアンスがある。現在はベルリンに居を構えているとのことだが、そこで得た新たな価値観に、何か由来しているのだろうか?
「たぶんそうだろうね。ベルリンにいると、様々な音楽にチャレンジしたくなるんだ。家で聴く音楽というよりも、出会う人から受ける影響が大きいよ。例えば、ポール(ステファン・ベトケ)とかね。ポールの音楽には実験精神があるよね。ヒップホップで実験し過ぎると“フックはどこなんだ?”なんて排他的なことを言われることもある。でもオレは、実験精神のあるアーティストが好きだよ」
 ヒップホップに若干食傷気味とも取れるこの発言。しかしその分、シーン革新への想いは強かった。 「昔からヒップホップは、ネガティヴな音楽だとか、バカが聴く音楽だと言われてきた。そんなレッテルさえなければ、ヒップホップを聴く人がもっと増えると思う。オレ達は、独創的で知的な音楽を表現していきたい。ヒップホップの悪いイメージを覆したいんだ」
 CDには、ドイツのKOMPAKTからKAITO名義でリリース予定のニュー・アルバム『Hundred MIllion Light Years』のタイトルトラックが先行収録されている。このタイトルには、KAITOのカラーにつながるメッセージが込められているそうだ。
「地球からいろんな星を見ると、とんでもないところからの何万年も前の光を見ることになるわけじゃないですか。それぐらいのはかなさと規模で僕らは生きてるっていうことです」

interview & text SOICHIRO NAITO


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kommunicator.
(JPN) RAPSTER / HOSTESS / PR0053CDJ

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