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FreeTEMPO インタビュー137号

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 フリーテンポは、仙台を拠点に活動するDJ / アーティスト、半沢武志のソロ・プロジェクト。ジャズやブラジリアンを基調としたその美しいメロディーは、カフェやラウンジからクラブまで、幅広いシチュエーションで支持されている。
 デビューは2001年、イタリアのIRMA RECORDSから。コンピレーション『La Douce Party - 5th Anniversary』に「Montage」が収録されたのだ。この曲はシングルカットされ、『Straight No Chaser』誌のDJチャートで2位を獲得、クラブ・ジャズ・ファンの注目を集めることとなった。日本でのリリースは2002年のミニアルバム『LoveAFFAIR.』が最初で、翌2003年には初のフル・アルバム『The world is echoed.』が発表されている。この作品は全くのノン・プロモーションにもかかわらず、なんと4万枚を超える大ヒットを記録、輸入盤店を中心に大きな話題となった。昨年は待望のセカンド・ミニアルバム『Oriental Quaint.』で、ネオアコハウス、80's、ニューウェーヴといったテイストにも挑戦、これまでにない一面も披露している。
 このたびリリースされる『IMAGERY』は、定評あるリミックス・ワークを中心に、自身の名曲を新たにリミックスしたセルフ・リミックス、強力な新曲を収録した初のコレクション・アルバム。フリーテンポの過去と現在を、まとめて体感できる作品だ。


★まずはLOUD初登場なので、フリーテンポというアーティスト名の由来について教えてください。
「幅広くいろいろなジャンルを自由に取り込んで、マイペースに“自由なテンポ”で曲をつくっていければいいなってことで、“フリーテンポ”という名前にしました。僕自身、ブラジリアンだったり、ジャズだったり、普段からいろいろな音楽を聴くんですよ。」
★一番影響を受けた音楽は、ジャズやブラジリアンですか?
「もとをたどれば、一番最初に影響を受けたのはクラッシック・ピアノですね。そこからいろいろ自分で聴きたいものを探っていったんです。バンドもやっていたんですよ」
★どんなバンドをやっていたんですか?
「クラブ・ジャズというか......あえて言うならジャミロクワイみたいなジャズ・ファンク・バンドでしたね」
★今でも仙台に住んでいますよね。活動の拠点を仙台にしているのは何故ですか?
「これまで20数年間仙台に住んでいて、住み慣れた土地というのもあるし、ノーマルですごくリラックスできるんです。アーティストにとって環境というのは、曲をつくる上でとても大事なんですよ。あとは、サポートしてくださる方、仲のいい友人達がいるってことも大きな要因です」
★なるほど。では新作についてお聞きしたいと思います。今作『IMAGERY』は“コレクション・アルバム”ということですが、面白い形態の作品ですね。
「そうですね。オリジナル・アルバムやリミックス・アルバムは作品としてよくあるし、割と当たり前のものですよね。今回は、こういう新しい形でアプローチしてみるのも面白いんじゃないかと思ってやってみました」
★最初から“コレクション・アルバム”にしようと決めていたのですか?
「去年ぐらいから構想は練っていて、最初は単にリミックスだけを集めた作品って感じで考えていたんです。で、最近になって、ストーリー性を組み込んで全体のバランスを整えていった結果、こういう“コレクション・アルバム”という形式になりました。新曲的なセルフ・リミックスなども入っています」
★オリジナルとリミックスのバランスがいいですよね。
「僕の中で、曲をつくる作業ってことで言えば、リミックスとオリジナルって一緒のものなんですよ。リミックスはまず原曲があり、それを加工して、自分流のイメージでアレンジする。オリジナルは、昔自分が聴いていた音楽を思い返したり、今の現時点の自分の考えをもとに、イメージをオリジナル音源として完成させる。リミックスもオリジナルも、曲を“イメージ(=IMAGE)”するってところから全てが生まれてくるんです。そういう意味合いもあり、今回は『IMAGERY』というタイトルを付けました」
★新曲が2曲入っていますね。1曲目「Imagery」は、アルバム・タイトル曲でもあるわけですが、今作の核となっていますか?
「実は他の曲が揃ってから、一番最後にできたトラックなんです。オープニング曲であり新曲なんですが、他に収録する曲を聴きながら、バランスをとりながらつくりました」
★もう一つの新曲「Love Will Bring You Back」では、コールドフィートのロリさんをヴォーカルにフィーチャしていますね。
「この曲は、僕の中では“新曲”っていうより、“コラボレーション・ソング”という捉え方になります。今までオリジナル曲は、メロディーもコンセプトも全部自分でつくっていたのですが、この曲ではロリさんが作詞作曲をしています。そこに僕がバック・トラックをつけて完成させました」
★ダンサブルなハウスっぽい感じの曲で、クラブでも盛り上がりそうですね。でも、ちょっと哀愁も漂っている。
「そうですね。これまでのオリジナル曲と比べると不思議な感じなんですよ、この曲。僕の中ではチャレンジでもあります。これまでにない新しいいタイプの曲ですね」
★「Vamos A Bailar」と「Love Affair」のニュー・ミックスが収録されていますが、セルフ・リミックスにこの2曲を選んだのは何故ですか?
「各アルバムから一曲づつ、『LoveAFFAIR.』からは「Love Affair」を、『The world Is echoed.』からは「Vamos A Bailar」っていう選び方をしたんです。昔の曲を、生っぽいセルフ・リミックスにしたかったんですけど、この2曲なら生っぽくしてもイイ感じになりそうだなぁというところで選びました」
★「Love Affair」はオリジナルもすごく良いですけど、こちらのヴァージョンもしっとりしててイイ感じですね。
「ちょっとレゲエっぽいアレンジにしました。ヴォーカルもうまくのって良かったです」
★今作を聴いて改めて感じたのですが、フリーテンポの曲って、ピアノのメロディーが印象的ですよね。
「実は子供の頃に10年ぐらいピアノを習ってたんですよ。ピアノは一番愛着があって、つきあいが長い楽器なんです。でも、フリーテンポでピアノの曲が多いのは、たまたまなんですけどね。ギター系の曲もあるし」
★今も楽器は弾いてますか?
「曲をつくるときは、今もピアノを弾いてつくっています。たまにギターを弾いたりもしますけど」
★フリーテンポの曲は、ちょっと生っぽくてアコースティックなイメージですが、実際に楽器を弾いてつくっているということも関係してるんでしょうか? 打ち込みオンリーの音ではないですよね。
「そうですね。最近はいろいろ機材も発達してて、楽器の音も簡単に機材で出せちゃいますけど、僕は生の楽器でしか表現できない部分も大事にしたいと思っています」
★アートワークもいつも凝っていますね。
「今回もそうなんですが、子供をテーマにしているということもあり、子供が写ってる写真が多いんです」
★なぜ子供なんですか?
「子供ってすごく自由じゃないですか。自由な発想、自由なイメージ、そういう子供の視点を大事にしながら、フリーテンポをやっていきたいなって思っています」
★フリーテンポのつくる音って、綺麗でラウンジ的な要素があるのに、ダンス・フロアでも機能しますよね。それは半沢さんの中で、ひとつのテーマになっていますか?
「そうですね。(家でもクラブでも)どちらでも聴いてもらえれば、という気持ちで音楽をつくっています」
★DJ活動にも積極的ですよね。
「去年初めて全国30~40ヶ所をまわる大々的なDJツアーをしました。その時、パーティーやイベントは、お客さんも自分も楽しみながら、みんなで一緒につくるものなのなんだなぁと、当たり前のことなんですけど、そう実感しました」


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IMAGERY

(JPN) UNIVERSAL / POCE-3522