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GERD インタビュー138号
フィル・アッシャーをはじめ、クラブ・ジャズ・シーンのキー・マンによる作品を多数リリースしているオランダのジャズ/クロスオーバー・レーベル、4LUX。そのオーナーのジャート・ジャン・ベルとパウロ・デルガトによるユニットが、ここで御紹介するジャードだ。このたびリリースされたサード・アルバムには、“視点”というタイトルがつけられている。
「日常の生活から得られる小さな喜びについて、考えさせる作品にしたかったんだ。物質的な豊かさや、資本主義的な富からは得られない、大切な感情と向き合って欲しい。どんな時でも可能性を探し続けて、常にポシティヴでいようよ! 」
そんな彼らの想いは、ソウルフルで温かな楽曲群から大いに伝わってくる。アルバム収録曲は、ジャジーなレイドバック・チューンからファットなブロークン・ビーツまで、バリエーションも豊富だ。トラック制作で意識したのは、どんなポイントだろう?
「強力なグルーヴとベースラインに重点を置いている。わかりやすいダンス・トラックじゃない曲にも、思わず身体が動く仕掛けがあるよ」
たしかにファンクネスあふれるリズム・セクションは、腰に響いてくる。ヴァネッサ・フリーマンやアーネストなど、シーンを賑わすボーカリスト達をフィーチャーしているのも、クロスオーバー・ファンには嬉しいところ。なかでも南仏のシンガー、マリリン・デイヴィッドとのセッションは思い出深いと言う。
「ハード・ディスクが壊れてしまったから、彼女の歌を違うスタジオで録らなければならなかったんだ。ところが、初めて行く土地にあるスタジオだったから、道に迷ってしまってね(笑)。彼女は、そんなハプニングも楽しんでくれたよ。今作には多くのアーティストが参加してくれたから、いろんな出来事があったなぁ。どのセッションもスペシャルだったね」
彼らの本拠地はオランダだが、その音はウエスト・ロンドンのフレイヴァーに近い。UK勢との交流はあるのだろうか?
「先日IGカルチャーに、“ウエスト・ロンドンにコネクトする音だけど、異なる独自性を持っている”と言われたよ。今後もオリジナリティーを大切にしていきたいね。ロンドンのアーティストに負けないサウンドを展開しているつもりだよ!」
interview & text SOICHIRO NAITO
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Perspectives
(JPN) OCTAVE-LAB / OTCD1053

