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GULD インタビュー154号

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日本×UK×フィンランド、ニューエナジー・シーンの三強が激突!


 日本のニューエナジー・シーンを牽引するDJ / プロデューサー、GULD。自身のレーベル、NRGetic Romancerを運営するかたわら、国内外で精力的にDJを行っている。そんな彼がオーガナイズを務めるパーティーが、レーベルと同じ名を冠する、だ。ニューエナジー・シーンの活性化を促すべく’04年8月にスタートして以来、ハードかつエネルギッシュに疾走するサウンドを提供し、コアなクラウドを獲得している。
 そのが、去る8月18日に3周年を迎えた。アニバーサリー・パーティーにゲストとして招聘されたのは、今年、ハードダンス・ユニットLab-4としての12年に渡る活動に終止符を打ち、新たなプロジェクトを始動させたUKのアダム。そして、’04、’05年とHARD DANCE AWARDでベストDJに輝き、日本でも高い人気を誇るフィンランドのDJ、プロテウスだ。
 そこで、各国のシーンをリードするGULD、アダム、プロテウスの3アーティストが一堂に会したこの機会に、ニューエナジー・シーンの動向について対談形式で話を聞いた。


――アダムさんとプロテウスさんは、過去にもに出演し、GULDさんとの親交も深いとのことですが、まずは知り合ったきっかけを教えてください。
GULD(以下G)「ニューエナジーを聴き始めたころからLab-4の大ファンだったんです。’99年にYOJI(BIOMEHANIKA)さんのパーティー、で彼らのライブを観て衝撃を受けたんですよ。初めてパーティーにLab-4を呼んだのは’06年の5月ですね」
アダム(以下A)「日本でのLab-4のラスト・ギグはだったんだ。すごく楽しかったことを覚えてるよ」
――ではプロテウスさんは?
プロテウス(以下P)「GULDのパーティーへは、共通の知人から話をもらって、出演することになったんだ。それが’05年の1月で、日本に来るのはそのときが初めてだったから、とても興奮したよ! それまではGULDのことをよく知らなかったんだけど、初めての共演で彼のことをとてもいいDJだと思ったな」
――日本の印象はいかがですか?
A「日本は本当にお気に入りの国なんだ。プレイするときは、毎回とってもワクワクするよ。クラウドのエネルギーがすごいから、DJから一方的にエネルギーを発するだけじゃなく、お互いを刺激しあって一緒に盛り上がれるのが魅力だね」
P「俺にとっても特別な国で、にも、本当にいいクラウドばかり集まっていると思うよ。日本のクラウドですごいと思うのが、俺の曲を熟知していて、反応してくれるとこなんだ。アーティスト冥利に尽きるよ」
――では、ニューエナジー・シーンについて聞きたいと思います。このジャンルはそもそもどのようにして生まれたのでしょうか?
G「’90年代初期のジャーマン・トランスを、UKのクリエイターがつくったものが、今のニューエナジーと呼ばれるサウンドになったんですよ。それをブルー・ピーターという人物が、ニューエナジーと呼び始めたんです」
A「ブルー・ピーターは、イギリスのニューエナジー・シーンでトップに立つ人物として崇められていたんだ。最初は雑誌メディアも彼をカバーにしたり、大きく取り上げていて、どこもかしこもニューエナジーで盛り上がっていた。だけど、それは二年ほどで崩壊してしまった。あるとき、突然みんなそれに背を向けて、トランスやハード・ハウスなど、別の方向に行ったんだよ」
――そこから現在まで、ニューエナジーはどんな変化を遂げてきたんでしょうか? 今はハード・ダンスというカテゴリーに集約されているという印象ですが… 。
A「UKでは、最近またニューエナジーが流行りだしているんだ。シーンが生まれた’95~’97年当時はトランスやアシッド・ハウス寄りなサウンドだったけど、今はそこから商業的な方向へ進んだものと、より早くハードになったものとに、二極化している」
P「ニューエナジーが登場した当時と10年以上経った今では、全く違う音になっているね。ジャンル分けにはあまり意味がないと思っているけど、パーティーをするときなど、お客さんに知らせるためにはどうしても必要なんだ」
A「俺もジャンル分けにはあまり興味がないんだが、アシッドやテクノなどいろんな要素が入っていて、BPM145~170くらいでつくられているという点では、ハード・ダンスという言葉が一番わかりやすいんじゃないか、と個人的には思っているよ」
——なるほど。そうしたさまざまなシーンの動きがある中、12年に渡って活動を続けてきたLab-4は、今年解散してしまいました。その理由を教えてもらえますか?
A「解散の理由だが、別に仲違いをしたわけではないんだ。俺とレズの音楽性って実はちょっと違うんだよ。俺はもともとダンス・ミュージックにはあまり興味がなくて、ロック寄りな音楽の方が好きなんだ。ライブやDJが好きだからダンスというフォーマットでやってきたけど、もっと違うことを自由にやりたくてね」
——今後はどんな活動を予定していますか?
A「今後はいくつかプロジェクトがあるんだけど、その一つのザ・ジュダス・コーヴェンというバンドでは、リード・ヴォーカルをやっている。音楽的フォーマットは変わったけど、バンドという形態でもオーディエンスとコネクトできるから、とても楽しいと思っているよ」
G「まず、10月20日に次回のを行ないます。リリースに関してはプロテウスの曲をリミックスしたものが、フィンランドのUHO Traxから出ます。あとは僕の曲のダウンロード配信が始まるのと、自分のレーベル、ENRgetic Romancerからのリリースも考えています。ニューエナジーをコンセプトに、常に新しいサウンドを取り入れながら、面白いものをつくり上げていきたいですね。楽曲はもちろん、シーン自体もつくっていきたいと思っています」
P「フィンランドの国民的人気メタル・バンド、アポカリプティカの曲をリミックスしたんだ。それが、9月にリリースされる。今年じゅうには、オランダのレーベルから「Tempesta」という曲も発表する予定なんだ。今年はDJスケジュールもいっぱいだし、とにかく忙しくなりそうだな」



<イベントリポート>
NRGetic Romancer -3rd Anniversary !!!3Gods of NRG!!!
8/18 @ STUDIO CUBE326, Tokyo

DJ: GULD, ADAM LAB4 (ex. LAB4), PROTEUS, ZIO
LIVE: Full Circle DJs, Betwixt & Between
VJ: VX PASTA, CDC

 ニューエナジー・シーンの三強が集結したこの日、会場は個性派ファッションでキメたお客さんで溢れていました!
 トップ・バッターのアダムは、スピーカーに足をかけて拍手や歓声を求めるなど、迫力のアクションでフロアを煽り、続くプロテウスも激しいアクションとともに、スクラッチやバックスピンを織り交ぜたスキルフルなプレイで、熱狂の空間を生み出していました。最後に登場したGULDは、般若心経をサンプリングした自身の楽曲、「Hannya 8000」でクラウドを圧倒。オーガナイザーの貫禄漂うDJを繰り広げました。
 フィナーレにはGULD、アダム、プロテウスがバック・トゥ・バックを披露し、盛り上がりのうちにパーティーは終わりを迎えました。3年目に突入し、パーティーとしての成熟を見せる。今後どのように進化していくのか、注目です!

interview & text HITOKO TORIMURA
translation KEIKO YUYAMA
photo ASAMI UCHIDA


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