HIROSHI WATANABE インタビュー151号
日本のクラブ・ミュージックを、積極的にヨーロッパへと紹介するギリシャのテクノ・レーベル、KLIK。このレーベルから、日本人アーティストによる楽曲のみで構成されたコンピレーション・アルバム、『Big In Japan』がリリースされた。選曲に携わったのはテクノ / ハウス・シーンを中心にワールド・ワイドな活躍を見せる、HIROSHI WATANABE。彼は今年はじめにKLIKからアルバム、『Genesis』を発表するなど、レーベルに関わりの深い人物だ。そこでHIROSHI WATANABEに、このコンピレーションがリリースされた経緯について聞いてみた。
「僕がギリシャ全土を回るツアーで使用した曲を、移動中の車で、KLIKのオーナーであるジョージと聴いていたんです。そこで“日本人コンピレーションをギリシャから出そう!”という話になりました。KLIKと僕はここ数年の間に、強い信頼関係を築き上げてきました。だから今作は自然な流れの中で生まれたんですよ。『Big In Japan』というダイレクトでわかりやすいタイトルは、ジョージが決めました。日本人にはない発想が面白いし、“海外発”という意味合いも強くなりますよね」
本作にはCALMとTHA BLUE HERBのILL- BOSSTINOによるプロジェクト、JAPANESE SYNCHRO SYSTEMをはじめ、SATOSHI FUMIやSLOW DIDI、DJ SODEYAMAといった、実力派クリエイターが楽曲を提供している。どれも日本人らしい美麗なメロディを持つ、繊細な音色加工が施された、ハウス / テクノ・トラックだ。どのようなコンセプトのもと、選曲を行ったのだろうか。
「“聴いていて心にグっと来る音楽”をコンセプトにしました。参加アーティストは、それぞれパーティで知り合い、交流を深めていった友達です。みんなからは、いつも素敵な楽曲をもらっていて、DJでも使用していますよ」
では日本人アーティストの音楽性については、どのように考えているのだろうか。
「日本で生まれ育った僕たちの中には、意識していない部分に必ず、オリジナリティと独特の美意識が育まれているのではないでしょうか。音楽は聴く環境によって、違う聞こえ方をしたり、新たな発見をさせてくれるので、いろんなときにこのアルバムを楽しんでほしいですね」
interview & text HIROKO TORIMURA
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VARIOUS ARTISTS
Big In Japan
(JPN) KLIK / OCTAVE- LAB / OTLCD1099


