JOHAN GIELEN インタビュー137号
ヨハン・ギーレンは、スヴェンソン&ギーレン、エアスケープの一員として、数々のヒットを生み出してきたトップ・トランス・DJ/クリエイターだ。
―過去にvelfarreでDJしていた時期もあったそうですが、当時は自分のソロ・アルバムが発表されるということを想像していましたか?
「ヨハン・ギーレンとして、アルバム制作のアイディアは長い間あったんだ。でも、日本にいたのが短い期間だったから、スタジオに入って作業をする時間が全然なかった。トラック制作には、ものすごく時間がかかるんだよ。アルバム用に新曲を12曲もプロデュースしなくちゃいけないからね」
―スヴェン・メースとのコンビ、スヴェンソン&ギーレンやエアスケープ名義でも過去にアルバムを発表していますが、今回のソロ名義と違う点はなんですか。
「スヴェンと一緒にプロデュースしていた時代は、スヴェンソン&ギーレン、エアスケープに見られるような、僕ら独特のサウンドを中心にトラック制作をしていたんだ。今回のソロ・アルバムでは、ここ2年間DJとして世界中を回って、いろんな国から受けたインスピレーション、音楽に対しての気持ち、僕の母が亡くなったことから得た感情などを表現している。2年前に母親を亡くした影響は強いね。大変な時期を過ごしたよ。去年までは、精神的につらくてスタジオから離れていたくらいだ。落ち着いてからスタジオに入って、つらかった時の気持ちや感情をアルバムに注いだんだ。だから、このアルバムには、つらいことから立ち直れるエネルギーも含まれているんだ。普段クラブに行かないような人たちも意識してつくったから、トランスだけじゃなく、いろんなタイプの音楽が聴けるよ 」
―アルバムには、メロディックでセンシティブな楽曲が多いと思います。曲のアイディアは、どんな時に浮かぶのですか? また、スタジオ以外でアイディアが浮かんだ場合はどうするんですか?
「ほとんどの時間を飛行機の中で過ごしてるから、メロディー・ラインが頭の中に浮かんだら、小さなレコーダーに口ずさんで録音するんだ。ノートに書く時もあるね。それらをスタジオに持っていって、作業するんだ」
―アルバム中盤では、ブレイクビーツ・テイストの楽曲にも挑戦していますね。“クラブ”というよりも“夕暮れのビーチ”っていう印象です。
「それを意識したわけではないけど、“夕暮れのビーチ”は良い表現だね。ありがとう! ロング・セットでは、最後の方でブレイクビーツをプレイするんだ。セットの流れをクール・ダウンさせるためにね。そうすることで、次に回すDJがまた自分で観衆をビルド・アップできる。これが大事だっていうのは、ジョン・ロビンソンから習ったんだ。あと、世界中でDJをしていると、国によってはブレイクビーツにすごく反応するところがある。だから“ヨハンはトランス、プログレッシヴ以外にも興味があって、ブレイクビーツもプロデュースできる”ってところを見せたかったんだ」
―今回の制作には、どれくらいの時間がかかりましたか?
「一年半を費やしたよ。完璧な作品にしたかったからね。去年中にリリースする計画を立てていたんだけど、自分に言い聞かせたんだ。“パーフェクトな仕上がりになるまでリリースはしない”ってね」
―一番聴いてもらいたい曲は、どれですか。
「2曲あるんだ。一つは「Moments」という曲。歌詞がすごく良くて、リスナーの心の深くまで伝わるメッセージがこめられている。もう一つは、女性ヴォ-カル・トラックで「Reach You Anyway」というラヴ・ソング。この2曲は、僕にとってスペシャルで、とても誇りに思っている」
―
「「Tripple Cross」は、エアスケープみたいなストリングスが空間を飛び交う、メロディアスさに新しい要素が加わった最高の曲だよ。日本のクラウドの絶叫が、もう想像できるよ! 」
―今年は
「すばらしい! 僕は
―ところで、鯉を飼っていると聞いたのですが、ダンス・ミュージックとは何か関係があるのですか?
「僕の生活は大忙しなんだ。ほとんどの時間は世界中を駆け回っていて、自宅から離れている。オランダの自宅には、日本庭園と錦鯉がいる大きな池があって、鯉を見てると癒されるんだ。忙しくて、いつも周りに人がいる状況から、ほんの少し脱出できるからね。DJする時は、何千人もいるクラウドの前でパフォーマンスするから、アドレナリンが体にいきわたるんだ。だからギグの後には、そういうスピリチチュルな時間が必要なんだよ。それがあるからいいDJもできる! 」
―かなりビルド・アップされた身体ですが、やはりDJで世界を駆け回るのに必要なのは体力ですか?
「健康な体を維持するのは重要だよ。忙しくて、スポーツで体を動かす時間がないから、食べ物には特に気をつかっている。日本では寿司や健康的なご飯が食べられるから心配ないけど、ハンバーガーとかを主食にしているアメリカに行くと大変だね。そもそも飛行機の中で、ただ座っているだけでも体に悪いって知ってる? 飛行機の中は砂漠以上に空気がドライだから、気をつけないと体がとても乾燥してしまうんだ。オランダから日本のフライトでは、4リットル以上のミネラル・ウォーターを飲むよう心がけているよ。あと、よく睡眠をとることも重要だ。すばらしいDJをするためには、ちゃんと休養して、体力をセーブしなければならないからね」
―最後に
「前回VelfarreでDJしてから1年以上経つけど、日本は僕にとってセカンド・ホームなんだ。 5月に行くから、これまでに味わったことがないほどの勢いで
interview & text TOSHIO UEKI
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JOHAN GIELEN
Revelations
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