JUSTIN IMPERIAL インタビュー150号
ジャスティン・インペリアルは、ニュージャージー出身のDJ / クリエイターだ。音楽的なルーツは、父親が所有するロックやソウルなどのアナログ盤に触れつつ、トランペットとドラムを学んだ幼少期にあるという。この話からは、音楽教育を受けたエリートを思い浮べてしまいそうだが、10代の後半にドラム・セットを売り払ってターンテーブルを購入、DJ活動をスタートさせた、ストリート・キッズらしい一面も持ち合わせている。アーティスト活動に本腰を入れ始めたのは、“人の曲をDJプレイするのに飽きた”からだと言うが、音楽活動にかける想いは、それだけなのだろうか?
「音楽を通じて人とつながっていたいと常に願っているよ。オーディエンスと音楽でつながることができるのは、本当に素晴らしいことだ。これ以上の幸せはないと思う。違う言語を話す者どうしでも、同じリズムをわかち合うのは難しいことじゃないしね」
そんなピースな発想を結実させたのが、このたびリリースされるデビュー・アルバム『Stereophonic』だ。
「今作を(ノンストップ・)ミックスしなかったのは、DJにとって使い勝手のよい作品にしたかったからなんだ。とはいえ、DJだけではなく、ディープ・ハウスやジャズが好きなリスナーにも楽しんでもらいたいね。ジャジーかつオーガニックなサウンドを楽しめる作品になっているから。どの曲も違う場所へ連れて行ってくれる、旅のようなアルバムだよ」
ジャジーなリフレインがこだまする流麗なメロディーと、トランシーなパーカッションのミニマル・ビートが、聴き手をディープな世界へと誘うハウス / クロスオーバー集となった今作。クールで繊細なサウンド・スケープは、新人らしからぬ高いプロダクション・クオリティーに支えられている。曲づくりは、どのようにして進めているのだろう?
「まずはシンプルなビートづくりから始めるんだ。それを、ミュージシャンとアイディアを出し合いながら固めていく。クラブに行ったときには、フロアが何で盛り上がるか、自分自身はどの辺りに触発されたのかをチェックしているよ。良いアイディアは、いつもクラブに行った後に生まれるんだ」
ダンス・フロアの鼓動を感じさせる快心のビートには、クラブ・シーンへの熱い想いが込められている。
text & edit SOICHIRO NAITO
JUSTIN IMPERIAL
Stereophonic
(JPN) TOY'S FACTORY / XTCK-00031


