JUZU a.k.a. MOOCHY インタビュー126号
180cmを超える長身と身体中に刻まれたトライヴァル・タトゥー。その勇ましい風貌さながらの破壊力を持つDJ、JUZU a.k.a MOOCHY。ドラムンベースを基軸に、様々な音楽のエッセンスを取り入れたプレイで名高い彼は、NSX名義でのバンド活動でも優れた音楽性を発揮し、その楽曲はジョー・クラウゼル主宰のSPIRITUAL LIFEからリリースされている。この度、自身のレーベルCROSSPOINTを立ち上げて発表したファースト・ソロ・アルバム『MOMENTOS』は、これまでの彼を知る人にはちょっと驚きの内容だった。トラディショナルな音楽をフィーチャーした、ジャジーかつスピリチュアルな内容だったからだ。
「確かに一般的にはドラムンベースってイメージだろうけど、それだけにカテゴライズしてやっていたわけではないし、ジャンルで音楽をつくったことはない。今回のアルバムは音に合わせてつくったんです。例えば、一つ気に入ったギター音やビートがあったりしたら、それに合わせて他の部分を組み立てる。自由につくっていったらこうなったんです」
とはいえ、明確なコンセプトもある。キューバに滞在し、現地のミュージシャン達と交流して楽曲制作してきたのだ。彼をキューバに駆り立てた最大の要因は何だったのだろう?
「キリスト教とアフリカ宗教が混ざったサンテリアの儀式。アフロ・キューバン・ジャズのピアノとかベースというよりは、その儀式で使われる音楽に興味があったんです。馴染んでるから気付かないだろうけど「Jascadeiro」と「Lugar Precioso」での男性コーラスは、サンテリアの歌なんです。僕がドラムンベースをかけていた'97、8年頃もインドやバリの古典を混ぜていたし、自分の中では当時と繋がっている。最新のエレクトロニクスと古典的な音楽を組み合わせ、洗練させ柔らかくしたんです。今までの流れとは違うけど、感覚は同じ」
資本主義の日本に対し、社会主義国家であるキューバ。何もかもが違う土地で彼が得たものは、音楽だけではない。
「グアンタナモという街にはアメリカ軍の基地があるんです。そこの酒場では金持ってる白人が踊ってて、外では17、8歳の黒人の男と女が激しいサルサを踊ってたんです。それはいわゆるハイソサエティーなダンス教室で見るサルサじゃなくって、僕らがあまり見ないような土着のダンス。店内はチャージがあるから、外までもれてる音で彼らは踊っていたんです。彼らの原始的なダンスや、男と女という生命体は美しかった。金がなくても充実した生活を送る彼らのスタンスからは強烈に影響受けました」
現在彼は、全国8箇所でのリリース・ツアーを控えている。キューバでの経験を吸収した最新型のMOOCHYサウンドに是非触れてみて欲しい。
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JUZU a.k.a MOOCHY
MOMENTOS
(JAN) / CROSSPOINT, OVERHEAT / KOKO-0002


