LITTLE BARRIE

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LITTLE BARRIE インタビュー142号

 ロンドンを拠点に活動しているスリーピース・バンド、リトル・バーリー。彼らは、矢継ぎ早にニュー・ウェイブ・バンドが登場する昨今のシーンにおいて、味わい深いヴィンテージ・ブルース・ロックを鳴らす稀有な存在だ。本格的に活動を始めたのは1999年。その後数枚のシングル・リリースやライブ活動を経て、2005年にデビュー・アルバムをリリースしている。日本ではサマー・ソニックに異例の二年連続出場を果たしているので、ご存知の方も多いことだろう。
 そんな彼らがドラマーのメンバー・チェンジを経て、セカンド・アルバム『スタンド・ユア・グラウンド』をリリースすることとなった。新作は、泣きのギター、自由に跳ね回るドラムなど、彼らの持ち味に磨きをかけた充実作。'60sブルース・ロックを思い起こさせるファンキーなグルーヴも健在だ。ゴリラズを手がけたダン・ジ・オートメーターが、プロデューサーとして参加している点も注目だろう。
 LOUDでは、サマー・ソニックで来日した彼らを直撃。現在プライマル・スクリームのツアー・ギタリストも務めている小柄なバーリー・カドガン(Vo, G)、クールだけどユーモラスなルイス・ワートン(B)、新メンバーでお茶目なビリー・スキナー(Dr)の三人に、インタビューに答えてもらった。


―約一年半振りの新作ですね。リリースできることになって、現在の心境はいかがですか?
バーリー・カドガン(G 以下・B)「今回のアルバムは完成するまで長い道のりだったから、リリースされることを心待ちにしているよ。良いアルバムに仕上がったと思う。時間をかけて作業に取り組むことは、意味のあることだと実感したね」
―新作の制作は、いつごろ始めたんですか?
B「去年の12月にニューヨークで始めたんだ。そこで録りきれなかったものをロンドンに持ち帰って仕上げた。収録曲のなかには、前回のアルバムに収録できなかった曲、去年の夏あたりに書いた曲もあるよ」
―プロデューサーにダン・ジ・オートメーターを起用していますね。どういう経緯で、彼が参加することになったんでしょうか?
B「僕らのマネージャーとダンのマネージャーは仲がいいんだ。そこから話が発展したね」
―ドラマーには、ブルース・エクスプロージョンのラッセル・シミンズをゲストで招いていますね。これもダンつながりですか?
B「そうだね。今回ニューヨークへレコーディングしに行く寸前に、以前のドラマーだったウェインが脱退して、ドラマーがいなくなって困っていたんだ。そんな時に、ダンが当時メン・ウィズ・アウト・ザ・パンツで一緒に活動していて仲が良かったラッセルを誘ってくれたのさ。今回はニューヨークでレコーディングする時間が本当に少なかったんだけど、ラッセルは短い間に素晴らしい結果を残してくれた。バンドに新しいフィーリングを加えてくれたね。だけどバンドとしては、ビリーを新しくドラマーに迎えたことがより大きかったよ。新しいバンドを結成した時のような、新鮮な気持ちになれたからね。今後この三人でやっていくことで、バンドは大きく成長していくと思う」
―なるほど。ビリーは、リトル・バーリーに加入する前、どんなバンドに参加していたんですか?
ビリー・スキナー(Dr 以下・S)「ハモンド・オルガン、ベース、ドラムのスリーピースで、'60年代っぽいブーガルーのバンドをやっていたんだ。ロンドンに出てきてからは、モッズ・バンドもやっていた。基本的には'60年代の影響を受けたバンドが多かったよ」
―誰にスカウトされたんですか?
S「スカウトされたんじゃないよ(笑)。僕がリトル・バーリーのライブを見に行ったのがきっかけで、彼らと知り合いになった。で、ある日バーリーが“どうしよう、ドラムいなくなっちゃった…”とカムデンを歩いているときに偶然会って、自分がドラムをやっていることを伝えたら、やってみないかという話になったんだ。次の日、彼らのスタジオへ行って、一緒にジャムをした。それから一緒に活動することになったんだ」
―新作は前作と同様、オーガニックなグルーヴが特徴的ですね。今作を制作するにあたって、意識したことを教えてください。
ルイス・ワートン(B 以下・L)「余計なものを削ぎ落として、シンプルな状態にするということが頭の中にあったね」
―影響源になっているアーティストはいますか?
B「新作はブルースやソウルから大きな影響を受けているんだ。ザ・ソニックスやクランプス等のロック・アーティストもよく聴いたね。あと、実はジーン・ヴィンセントの、ストレートに表現するロックンロールのエネルギーからも影響を受けている」
―違うジャンルの音楽からは影響を受けないんですか? 例えばダンス・ミュージックとか。
L「ヒップホップの音楽的なアプローチやつくり方からは影響を受けていると思う。サンプリングしたフレーズを貼り付けて、まったく新しい曲をつくる。そういった音楽に対する自由な考え方は僕らの中にもあるんだ。自分たちはバンドで、サンプラーの使い方はわからないけど、楽器が使えるから、サンプリングの手法を楽器に置きかえて自分たちの音楽に取り入れているよ」
B「ヒップホップの切り貼りと僕らの作曲には、なんとなく似た部分があるね。ザ・ストゥージズのようなパンク・バンドにも似たような考え方があるはずだ。だから、同じリフを繰り返す曲が多いんだ」
―現在イギリスからは、ニュー・ウェイブに影響を受けたダンサブルなロックを展開する若いバンドがたくさん出てきています。そういったサウンドに興味はないんですか?
B「トレンドだよね。たくさんいるけど、僕らが良いと思うバンドは少ないな」
S「僕らの音に影響を与えるスタイルではないね。そういえば何年か前に、ジョイ・ディビジョンに似たバンドをやろうとしたけど、見向きもされなかった(笑)」
―あはは(笑)。やっぱりブルースが一番ですか?
S「イエー!」
B「ブルースがあったから、ジャズやロックンロールのスタイルが出来上がったんだ。やっぱりブルースは重要だよ」
―ところで、最近バーリーはプライマル・スクリームのライブにサポート・ギタリストとして参加していますね。
B「(ため息をつきながら)そうなんだ。リトル・バーリーもやってプライマルもやって、疲れちゃった。良いこともあるけど大変だよ...」
―9月には、日本でもライブがありますね?
B「あぁ。来ると思うよ...」
―お疲れのようですね。それでは最後に今後の目標をお願いします!
L「たくさん良い曲をつくって、常に良いバンドでいること」
S「リトル・バーリー・バーガー・ショップをつくること(笑)。それでバーリー・バーガー、ルイス・フライ、ビリー・コークをつくる。バーガーはダブルではなくてトリプルだ。僕らは三人だからケンカをしないように(笑)」


Interview & text TAKAHIRO KAWAMURA


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Stand Your Ground

(JPN) HOSTESS / GENUINE / GEN045CDJ

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