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MARCELA インタビュー131号

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 アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアンジルベルトと並ぶボサノヴァ界の重鎮、ロベルト・メネスカルを父に持つマルセラ。若干23歳、ボサノヴァ界の新星だ。これまでも、メネスカル・ファミリーの秘蔵っ子フィーチャリング・ヴォーカリストとして注目を集めていたが、ついに記念すべきデビュー・アルバム『Simples』が完成した。オリジナル楽曲に、マルコス・ヴァーリー、カエターノ・ヴェローソ、アントニオ・カルロス・ジョビン、イヴァン・リンス、ジョニー・アルフといった、ボサノヴァの歴史に残る偉大なアーティスト達の古典的名曲カバーを加えた12曲入り。父ロベルト・メネスカルは全曲ギターで参加している。また、ブラジルのボッサ系DJ / クラブ・ユニット、ボサクカノヴァとしても活躍しているファミリーの一員、マルシオ・メネスカルもプロデューサーとしてクレジットされている。かすかな憂いを帯びた美しい歌声に現代的ラウンジ・テイストが見事に溶け合ったこの作品、世界に先駆けての日本先行リリースということで、既にナラ・レオンやエリス・レジーナと比較されるほどの評価を獲得しているマルセラに話を聞いてみた。


―あなたのファミリーは音楽一家ですが、それについてはどう思いますか?
「それは喜びであり、また誇りでもあるの。素晴らしいファミリーだと思うわ」
―あなたが実際に音楽に関わるようになったのはいつ頃ですか?
「母がずっとMPBというブラジル音楽でピアノを弾いていたので、その影響もあって、ものごころついた頃にはクラブや音楽フェスで唄い始めていたの。2001年にボサクカノヴァのツアーで歌ったのがデビューのきっかけね。その後、メネスカルのレーベルでコンピレーションに参加した後、パートナーのマルシオ、父ロベルト・メネスカルと一緒に今回のソロ・アルバムをつくる話になったの」
―ボサノヴァという音楽を選んだのは、あなたにとってごく自然なことでしたか?
「そうね。小さい頃からサンバやボサノヴァを聴きながら育ったから。ボサノヴァの持つ“洗練”、そのリズム、メロディー、コードは、どれも唯一無二のもので、私にとってのパッションになっているわ!」
―あなたにとって、ボサノヴァとはどのような音楽なのでしょう?
「先日ブラジルで、ロベルト・メネスカルとカルロス・リラがメインになっている『COISA MAIS LINDA』という、ボサノヴァとそのヒストリーの映画が封切られたの。私は、ボサノヴァは何か新しい音楽を創り出そうとする世代を象徴するものだと思っているわ。ボサノヴァは私にとって永遠の音楽よ」
―今作『Simples』はあなたのデビュー作になりますね。
「この作品の出来には大変満足しているわ。ほとんどがカヴァー曲なんだんだけど、まず曲のアレンジが素晴らしいと思う。一曲づつ急がずに、愛を込めてつくるということが、私がこのアルバムに対して望んだこと。そういえば、とても嬉しいエピソードがあったのよ。ロベルト・メネスカルの名曲「Rio」を録音して、それをロベルトに聴かせたら、“今まで聴いた中で最高のバージョンだ!”と言ってくれたの!」
―今作『Simples』には具体的なコンセプトがあるのでしょうか?
「特にコンセプトはないの。これはブラジル音楽とボサノヴァが好きなすべての人のための作品よ。特に決まりごとなしに自分の音楽をやっていきたいと思っているわ。みんなに伝わるようにね」
―大御所ボサノヴァ・アーティスト達の名曲をカヴァーしていますが、なぜこのような展開になったのでしょう?
「メネスカル・ファミリーで“45年後のボサノヴァ・アルバムはどんなふうになってるだろう...?”ってことを話し合った上でのスタイルよ。曲を選ぶのにはとても苦労したわ。美しい曲ばかりだったから」
―実際、どのようにして選曲したのですか?
「世界的にも有名な曲がほとんどだけど、その中でも私が小さい頃から歌ってきた曲が多いわね」
―名曲をカヴァーするという点でプレッシャーはありませんでしたか?
「いいえ、プレッシャーなんてなかったわ! 今回私がカヴァーした楽曲達にはオリジナルの存在感があると思うけど、私は新しいボサノヴァを生み出していかなければならないと思っているの。メネスカル・ファミリーは今も昔も素晴らしい音楽をやっているのよ!」
―中でもアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「Insensatez」のカヴァーはとても良かったですね。
「私も大好き!」
―日本についてはどのような印象を持っていますか? 好きな日本人アーティストはいますか?
「日本にはまだ行ったことはないんだけど、私の父ロベルト・メネスカルは日本の文化が大好きで、素晴らしい国だといつも聞いてるので、ぜひ一度訪れてみたいと思ってるわ。小野リサは大好きな日本人シンガーよ」
―ボサノヴァ以外で好きなミュージシャンがいたら教えてください。
「普段はアリシア・キースからダイアナ・クラールまで聴きくんだけど、好きなのはやはりエリス・レジーナ、ジョイス、ベベウ・ジルベルトね」
―今後どのようなアーティストになっていきたいと思いますか?
「オーディエンスに好かれる音楽家でありたいと思う。歌うこと、歌い続けていくことが私を幸せにするの」


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Simples

(JPN) COLUMBIA / COCB-53398

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