MARTIN H

iLOUD > MARTIN H

MARTIN H

MARTIN H インタビュー126号

 スウェーデンと言えば、どこか切なさの漂うギター・ポップや、北欧ジャズのイメージが先行しがちだが、カリ・レケブッシュ、サミュエル・エル・セッション、ロバート・ライナー、トーマス・クローム、エリック・プライズ、スティーヴ・アンジェロといったテクノ、ハウス界の才能を多数輩出していることも忘れてはいけない。今回御紹介するマーティン・Hは、そんなスウェーデン出身の若手プログレッシヴ・テックトランス・アーティスト。
「良い曲であるならどんなスタイルの音楽からも影響を受ける。アンダーグラウンドやクラブ・ミュージックなんて呼ばれるものとも知らずに、ただ心地よいものを聴き続けてきた」と語る彼は、趣味の範囲だったとは言うが、'96年から曲づくりを始め、2000年にはQ- RECORDS と初めての契約を交わしている。本格的にダンス・ミュージックの制作活動を開始した彼は、その後さまざまなレーベルでEPのリリースを重ね、やがて自身がA & Rを兼任するINVENT RECORDS を立ち上げるまでに至った。この度INVENTから発表された初のアルバム『ANOTHER DOWNLOAD』には、テックハウスを軸に、ハードなダンス・トラックからメロディアスなブレイクスまで、バラエティー豊かな楽曲が詰まっている。今作には、どんなコンセプトがあったのだろう?


「今はまさにダウンロード時代。タイトルの『ANOTHER DOWNLOAD』は、そんな時代背景から付けたもの。今作がリスナー達にダウンロードされる量は、CDの売り上げと同じくらいなのではないかと思っているんだ。コンセプトに関しては、特にシビアなアイデアを持ったり構想を練ったりしたわけではない。ただ、このアルバムをDJユースなトラックの一塊にだけはしたくなかった。始まりから終わりまで家でも聴け、何か縁のようなものを感じ取れるものをつくりたかったんだ」
 とはいえ、フロアへの想いが薄らいでいるというわけではなさそうだ。それは収録曲の中で「One Step Aside」が一番のフェイヴァリットだと語ったことでも証明されている。この曲は今年一月に行われたDJ来日でのラスト・チューンだった。
「先日のDJプレイで日本が大好きになったよ! 東京は極めてクールな街だし、クラブのヴァイヴも素晴らしい。到着した時は特別な期待もしていなかっただけに、プレイ中に感じたオーディエンスの反響やリアクションは心温まるものだった。またそのうち日本に戻れたら良いなと思っているよ」
 現在は制作に追われる毎日を送っているというマーティン。今後の展開としては、インクフィッシュと共同運営するSUMPLUSという新レーベルを展開予定中とのこと。スウェーデンの快進撃は、まだまだ続きそうだ。


HMVで購入↓
MARTIN H
ANOTHER DOWNLOAD

(SWE) / INVENT, WAKYO / INVENTCD01

MARTIN H

MARTIN H トピックス一覧