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MATMOS インタビュー137号

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 ビョークの『ヴェスパタイン』に参加して以降、異彩を放つその存在に注目が集まっているサンフランシスコ出身のエレクトロニカ・デュオ、マトモス。整形手術音をサンプリングして制作した『ア・チャンス・トゥ・カット・イズ・ア・チャンス・トゥ・キュア』や、アコースティック楽器で英米史を音像化した『ザ・シヴィル・ウォー』など、強烈な内容のアルバムを手掛けてきた彼らが、最新作『ザ・ローズ・ハズ・ティース・イン・ザ・マウス・オブ・ア・ビースト』をリリースした。


「ヴィトゲンシュタインというオーストリアの哲学者が書いた『哲学探究』の一節をピックアップして、それが手がかりにしてつくったのが一曲目なんだ。この曲はアルバム全体のタイトルとも繋がっているよ」(ドゥルー・ダニエル)  
ビョークを朗読でフィーチャーしているこのトラックを筆頭に、本作ではラリー・レヴァン、ヴァレリー・ソラナス、ボイド・マクドナルド、ジョー・ミーク、ウィリアム・S・バロウズ、ルドヴィグ二世とった人物の生い立ちや人生における出来事を、各トラック毎に音像化している。日本盤には三島由紀夫に関するトラックも収録。その奇抜なコンセプト、ひねりの利いた人選は、彼らならではだ。
「“いろんな人物がいる、こんなに凄い人物が存在する”ということを伝えたかったんだ」(M・C・シュミット)  
ドゥルー自らがタバコで皮膚を焼いた音など、ユニークなサンプリング音も健在だ。皮膚を焼くなんて、なかなか実行できないと思うのだが...。
「できるよ! 痛いから一瞬しかやらなかったけど(笑)、本当は、もっと大きな痕が残るくらい長時間やりたかったな。録音するのが難しいからね。ダービー・クラッシュ(LAパンク・バンド、THE GERMSのヴォーカル)についての曲では、傷を入れることで友情を確かめ合うようなティーンについて表現したかったんだ。彼は22才で亡くなっているしね」(ドゥルー・ダニエル)  
最後に、エレクトロニック・ミュージックの魅力をどこに感じているか聞いてみた。
「何でもできて、どんな風にでも変えることができるという点だ。とても自由で、いろいろな可能性を秘めている。だからやっているんだよ」(M・C・シュミット)


text FUMINORI TANIUE


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The Rose Has Teeth In The Mouth Of A Beast

(JPN) P-VINE / PCD-23754

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