MEKKANIKKA
MEKKANIKKA インタビュー151号
スペインはバルセロナから良質なPSYトランスをリリースし続ける注目レーベル、NUTEK。その代表的アーティストが、メカニカだ。もともとベーシストとしてバンド活動していた彼は、'99年に訪れたアメリカのビッグ・フェス、バーニングマンでPSYトランスと出会ったのだという。かつてはCPU、シリウス・イスネスと共に、バイオディグレイダブルとして活動していたが、現在はソロ活動により力を入れているそうだ。ここに御紹介する『Global Warning』は、ソロ名義では三枚目のアルバム。今作を通してリスナーに伝えたかったのはどんなことだろう?
「今僕らは、非常に興味深い時代に生きていると思う。どの地域でも気候の変化や異常気象を耳にするようになった。僕らは人間が地球に与える多大な影響を目撃しているんだ。僕はスイスのアルプスで生まれ育ち、子供の頃よく氷河へ行っていた。でも残念ながら、今その氷河は、以前の半分程にまで減少している。これは、今僕たちが地球規模のアクションをおこさなくてはならないということを暗示する出来事だと思う。僕たちの生活環境や姿勢を変えること、この地球で暮らすことについて、もう一度考え直す時期が来たんだと思う」
細かなカットアップ、しばしば大きな展開を見せる曲構成など、緻密なサウンド・プロダクションが光る今作。アコースティック処置を施した透明度の高い音が印象的な、つくりこまれた作品だ。彼の思想を具現化させる、メッセージ性に優れたボイス・サンプリングも注目のポイントだろう。
「新しいアイデアが具体的に思い浮かんだとき、僕はいつもボイス・サンプルなど、何かしらのネタを探すんだ。そして、そのサンプリング・ネタに何かメッセージはあるのか、それは深くドラマティックなものなのか、そんなポイントについて考えるんだ。とはいえ、ただ単に面白いと思ったネタを使うこともあるけどね。だってPSYトランスは、基本的にダンス・フロアで楽しい時間を過ごすためのものだから」
深いメッセージを楽曲に託しつつも、ダンス・ミュージックの本質も意識するメカニカ。フロアを歓喜の渦に巻き込むと同時に、クラウドに意識の拡張も促す、オリジナリティーあふれるアーティストだ。
interview & text SOICHIRO NAITO
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MEKKANIKKA
Global Warning
(JPN) WAKYO / NUTEK / NUCD007

