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OHMEGA WATTS インタビュー129号

 NYはブルックリンで生まれ育ち、10歳頃からヒップホップに興味を持ち始めたというオメガ・ワッツ。現在はオレゴン州のポートランドに居を構え、ヒップホップ・クルー、ライトヘッデッドのメンバーとして活動しているが、この度ソロ・デビューを果たした。


「“ポートランドという土地柄は、音楽性に何か影響を与えてると思いますか?”って質問には“ノー”って答えとくよ。音楽性は一般的に生活や生活拠点から影響を受けるものだと言われているけど、オレの場合は今まで聴いてきた音楽からインスピレーションを受けているんだ。模倣や実験を重ねて、それを一つにまとめていくのさ」
 そのインスピレーションは、どのようなものだろう?
「'90年代中期ぐらいまでのアーティストから強い影響を受けてきたんだ。オールド・スクールからの影響はオレの深くまで入り込んでいるよ」
 これはライトヘッデッドの盟友オセロをフィーチャーした「Long Ago」で結実している。'80年代の先駆的ヒップホップ映画『WILD STYLE』の、ダブル・トラブルによるライムをサビに引用しているのだ。
「オレがビートをつくった後に、オセロがサビのアイデアを思いついたんだ。それにベース・ライン、チョップしたギター・サンプルとブレイクを足したのさ。この曲では、ダブル・トラブルや、ファンタスティック・ファイヴのような、オールド・スクールな小節の切り方をしたんだ。オールド・スクール・スタイルを再構築して、アルバムのラストを飾るハイライトにしたかったんだよ」
 アルバムには、昨今のヒップホップが失いつつある、ダンサブルなトラックも多く含まれている。ここにも、彼のルーツを垣間見ることができる。
「ブレイク・ダンスをやっていたことがあるんだ。イベントに出たこともあるよ。Bボーイの基本だろ。時間があったらまた練習したいね」
 さらに、ジャジー&ファンキーなブレイクスも収録されている今作は、ジャイルス・ピーターソンやミスター・スクラフも大絶賛、幅広い層からの支持を獲得している。“オレにはサインと探求が見えて新しい始まりを得ることができた”とライムする男のプロダクション・スキルとセンスが光る、エネルギッシュな全22曲。ヒップホップ・ファンならずとも是非チェックしておきたいところだ。


interview & text SOICHIRO NAITO


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