PHOENIX インタビュー138号
フランスはヴェルサイユ出身のフォー・ピース・ロック・バンド、フェニックス。デビュー・アルバム『ユナイテッド』からのシングル「If I Ever Feel Better」がハウス・フィールドでヒット、二作目『アルファベティカル』のアートワークはディオール・オムが担当するなど、様々なシーンで話題を振りまいている。そんな彼らが、前作から二年ぶりとなるサード・アルバムをリリースした。
「タイトル『イッツ・ネヴァー・ビーン・ライク・ザット』が示している通り、“これまでにはなかった”アルバムをつくりたかったんだ。非常にシンプルでストレートな作品を目指したよ。これまではかなり凝ったアレンジに仕上げていたけど、今回は曲そのものの良さを際だてるように意識したんだ。また、自然に出てきた音に従って、意図的に短期間でつくり上げたよ」
ギタリストのクリスチャン・マッツライは、こう語る。たしかに新作で展開されているサウンドは、以前までサウンドの要となっていたハウス・ビートや電子音を削ぎ落とした、生楽器の温もりを生かしたギター・ポップだ。雰囲気もガラリと変わり、全編にポジティブなムードが流れていて、自信を持って制作に取り組んだ様子が伺える。何か心境の変化があったのだろうか? また、作風を変化させることに抵抗はなかったのだろうか?
「プライベートでは、ガールフレンドと別れて新しい相手と出会い、その人とも別れて新しい相手と出会う……という感じだった(苦笑)。他のメンバーも同じだよ(笑)。そういう辛いこともあったから、気持ちを切り替えるためにレコーディング場所をベルリンに移して、新しい音に挑戦することにしたんだ。サウンドの変化に抵抗なんて無かったよ! メンバー全員が新しい変化を必要としていたし、同じ方向に向かって進んでいったんだ。まるで四人で特急電車に乗った感じだったね」
傷心を乗り越えてネクスト・ステップへ踏み出したフェニックス、夏にはサマーソニックでの来日が決定している。
「僕らはこの世で最もスタイリッシュかつエキゾチックな日本が大好き。コーネリアスはイイよね。そう言えば、エールが新作で日本の楽器を使っているんだって。ダフト・パンクも日本通だよね。日本のみんなと早く会いたいなぁ!」
interview & text by TAKAHIRO KAWAMURA
translation by KEIKO YUYAMA
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PHOENIX
It's Never Been Like That
(JPN)EMI / TOCP66575


