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PROMETHEUS インタビュー147号

 プロメセウスは、UK出身のPSYトランス・コンポーザー、ベンジ・ヴォーンのソロ・プロジェクト。学校卒業と同時に渡ったインドで、“トリッピーな音楽とダンス・フロアにひしめく強烈なキャラ、そこに美しい景色がカクテルのように混ざり合う”ことに、たまらない魅力を感じ、シーンにのめり込んだと言う。当時得た感覚は、制作にどう反映させているのだろう?


「'90年代初期のゴアでは、スヴェン・ヴァスからアストラル・プロジェクションまで、幅広いサウンドが渾然一体に紡ぎ合わされていた。最近のPSYトランスには、そういう懐の広さが感じられないから、そこを少しでも押し広げていきたいね」  
そんな彼が、このたびセカンド・アルバム『Corridor Of Mirrors』を完成させた。昨今のフルオンとは一線を画す、深い瞑想感が今作にはある。
「音楽に向かう時は“こうあるべきだ”という発想に囚われないよう意識しているし、最近のいわゆるフルオン一辺倒のサウンドを避けたいと思っているのも事実。目指しているのは一般的なトランスではなく、ジューシーで抽象的なエレクトロニック・ミュージックなんだ」  
ヘヴィーなベースと共存する高音のコラージュが恍惚を誘うが、その独特なサイケデリック感については、こう説明する。
「試しにキックとベース部分をオフにして聴いてごらん。空気感のあるエフェクトや繊細なギター・サウンドが、一風変わったアンビエントみたいに聴こえるはずだよ」  
注目の収録曲はどれかと聞いたところ、“聴く時間帯やオーディエンス、サウンド・システムによって異なる”と答えてくれた彼。では、アルバムを通して伝えたいメッセージはあるのだろうか?
「音楽の大部分は、幻想やマジックのようなものでできていて、そこにリスナーは喜びを感じているんじゃないかな。僕は仕掛ける側だから、音のからくりを知り尽くしているけど、リスナーにはからくりで立ち止まってもらいたくない。理性をオフにして、ひたすら音と溶け合ってほしいな」  
ベンジは現在、ハルシノジェンことサイモン・ポスフォードとのコラボレーション・ユニット、ヤンガー・ブラザーのアルバムを制作中だという。こちらは、どんな作品になるのだろう?
「タイトルは『The Last Days Of Gravity』。そこらに出回っているどのアルバムとも違う作品になっているよ。まだ自分たちでもカテゴリーに当てはめられないでいるくらいだ」


interview & text SOICHIRO NAITO


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Corridor Of Mirrors

(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-081

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