qodibop
qodibop インタビュー126号
まだまだ日本には、隠れた才能が眠っている。そんな感慨を新たにさせる、フレッシュな新人が現れた。その名もqodibop(キュー・オー・ディー・アイ・ビー・オー・ピー)。本山文朗(GUITAR、SYNTH、PROGRAM)、飯岡徹(BASS、PROGRAM)、斉藤誠人(DRUM、SYNTH)の若き3人からなる、札幌発のバンドだ。昨年の
彼らのサウンドを言葉にすると、“今までありそうでなかった”、そんなフレーズがぴったりくるだろうか。生楽器を軸にしながらも、各人それぞれがサンプラーやシンセを駆使、躍動感のあるスリリングな人力グルーヴと、透明感あふれるエレクトロニクスの融合に成功している。エレクトロニカからロック界隈まで、幅広いシーンで評価を高めているのも頷ける話だ。このたびのデビュー・アルバム『another tone form』リリースに際し、メール・インタビューを試みた。本誌初登場!
—まずは結成の経緯について聞かせてください。3人はいつ、どのようにして出会ったのでしょう。
「3人とも中学、高校の同級生です。本山と飯岡でスタジオに入ってみようとしていた時に斉藤を誘ったのがきっかけです」
—すでにその時、青写真はあったのでしょうか。方向性やバンド・コンセプトについて、どんなことを話し合いましたか?
「特にはないです。方向性やコンセプトは、昔も今もこれというものには限定していません」
—“qodibop”というバンド名(シンメトリーで非常に美しいですね)は、どなたのアイデアですか? また、どのようにして思いついた言葉なのでしょう。
「飯岡が考えました。深い意味がないものにしたくて考えました」
—メンバーの紹介をお願いします。本山さんは飯岡さんについて、飯岡さんは斉藤さんについて、斉藤さんは本山さんについて、人間性やバンド内での役割などを教えてください。
本山「飯岡とは高校の同級生です。その時はベースだけでしたが、今はいろいろとやっています。バンドにサンプラーなどを取り入れたのも、彼が練習に持ってきたのが最初です。そう考えると、こういった音楽をつくり始めるきっかけとなったのは彼からの影響が大きいと思います」
飯岡「斉藤はドラムと、曲によってはシンセを入れたりしています。自分にない考えやアイディアをポンと出してくれるので、大変たのもしいです。
斉藤「本山は、ギターとシンセとサンプラーなどを担当しています。3人は本山を通じて出会ったので、バンドの中心的な存在です」
—僕がqodibopの名前を知ったのは、昨年の
「あんなにたくさんの人の前でライブをするのは初めてだったので、緊張しました。ライブはいつも通りの感じでできたと思います」
—では、ファースト・アルバムについてお聞きします。タイトル『another tone form』にこめた意味を教えてください。
「自分達なりに音にこだわってつくった作品なので、このようなタイトルにしました。このアルバムをつくる時、自分たちの中にある音を探していたし、現在も探しています」
—制作にあたって、もっとも心がけたのはどんな点ですか?
「生ドラムと打ち込みのリズムがあるので、そのバランスが違和感のないようにしたいなと思いました。他は実際に制作しながらミックスダウン時に音色を変えたり、エフェクトをかけたりしていきました」
—レコーディングは、ほぼ一発録りと聞きました。このようなスタイルをチョイスしたのはなぜですか?
「一発録りに特にこだわったわけではないのですが、当時の自分達にはそのやり方が一番制作しやすかったからだと思います。ライブで演奏している曲をただレコーディングしてみたいというのが始まりだったので、その方法も実際にライブに近い録り方になったのだと思います」
—手元の資料には、“日常の生活や、出来事、世の中に溢れている多種多様な音楽を自分たちなりに消化して、曲単位として素晴らしいものをつくり上げることにこだわっている”とあります。“日常の生活”、“出来事”、“世の中に溢れている多種多様な音楽”とは、それぞれ具体的にどんなことを指しているのですか?
「曲をつくる時は何に影響を受けたからとか、あまり具体的に意識していないので難しいですが、友人との会話や、知らない人との出会い、地元のバンドのライヴやクラブに行く、そういったいろんな出来事からです」
—では、“日常の生活、出来事”というところで、このアルバムに最も影響を与えたエピソードをひとつ教えてもらえますか?
「アルバムに影響を与えたという点では、結成当初からライヴや色んな形で協力してくれていたエンジニアの山田さんという人がいて、その人の協力やサポートがあったからこそ、こういった作品ができたと思います。とても感謝しています」
—今までありそうでなかったタイプの音楽だと思うのですが、お手本にしている、あるいは共感を感じているバンドはありますか?
「メンバーそれぞれ好きなバンドや音楽がたくさんあるので、これというような限定はできないです」
—“札幌”という環境は、qodibopの音楽や活動にどんな影響を与えますか? 東京で活動することとの違いはありますか?
「たくさんの影響があると思います。住み慣れた場所や信頼できるライヴ・ハウス、CD屋、レコード屋、バンド仲間、落ち着く場所もあるので、札幌ではできないということは感じないです。東京には住んだことがないのでわかりません」
—アートワークは“コージー・アンド・ダン”という方が手がけているそうですが、彼らを起用した理由は?
「レーベル・スタッフの紹介がきっかけで、イラストなどを見せてもらい、お願いしました。魅力は緻密で繊細であり、それでいてユーモアがあるところや、色使いや多面性があるところです」
—今後の目標、そして将来的な夢について教えてください。
「生活の基盤を持ちながら、自分達のペースを持ってやっていきたいです」
—最後にラウド読者へメッセージをお願いします!
「興味を持ってくれた方がいましたら、聴いてみてください。あとライヴ、見に来てください」
interview & text AKIHO ISHII
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qodibop
another tone form
(JPN) THIRD-EAR / XECD-1032

