THE RECLOOSE LIVE BAND インタビュー150号
リクルースことマシュー・チコインは、デトロイト出身のDJ / プロデューサー。かつてはカール・クレイグ率いるインナーゾーン・オーケストラにターンテーブリストで参加、“デトロイト・テクノの新世代”として注目された存在だ。しかし、現在彼はニュージーランドに移住し、開放的な土地柄を反映させた温かみのあるサウンドを模索中。'05年の2ndアルバム『Hiatus On The Horizon』で生音を大々的にフィーチャーし、リスナーを驚かせたのは記憶に新しいところ。そんな彼が、自身の音楽性を昇華させるべく、8ピースのジャズ・ファンク・バンドを結成した。ここで彼は、シンセサイザーとサックスを演奏している。
そのライヴ・サウンドを収めた話題作が、ここに御紹介する『Backwards And Sideways』。彼が過去に手がけたフロア・ヒットの生音バージョンが大きな聴きどころとなっている。
「バンドのレパートリーづくりは、僕が手がけた過去の作品から、生演奏で再現できるトラックを選ぶことからはじめたんだ。リアレンジしたり、ピッチを変えたりして、気持ち良いグルーヴを生み出そうと意識したよ。「Dust」と「Ain't Changing」は、特に上手くいったと思う」
アルバムに収録されたライヴは、サンフランシスコのBATHHOUSEで行ったものだそうだ。彼らはアメリカ以外にも、ロンドンのJAZZ CAFÉなど、ヨーロッパ各地でギグを成功させている。ライヴ活動からは、ラップトップを使った音楽制作では得られなかったフィーリングを見い出したようだ。
「ソロでは僕が全ての判断を行っていたから、緊張した場面の連続だった。でも、バンドでは音楽という大きな波に、一つのパートという立場で乗っていくような感覚だった。バンドが生み出すグルーヴの波を、サーフィンしているような感覚が新鮮だったよ」
これまで以上にオーガニックなサウンドに傾倒したリクルース。今秋発表予定の3rdアルバムにも、この世界観は引き継がれるのだろうか?
「ミュージシャンとのギグは、ソロ作にも大きな影響を与えている。次回作には、バンドのメンバーも参加しているんだ。今回のライヴ・アルバムから次のソロ・アルバムへと進化する、僕のサウンドを楽しんでね!」
interview & text SOICHIRO NAITO
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THE RECLOOSE LIVE BAND
Backwards And Sideways
(JPN) OCTAVE-LAB / FINGERTIPS / OTLCD1093


