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REVEREND AND THE MAKERS インタビュー154号

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アークティック・モンキーズとも交流深い
シェフィールドの裏番長


 今年6月、いきなりデビュー・シングル「Heavyweight Champion Of The World」をUKチャート8位へ叩きこんだ、話題の新人バンド。それが、ここでご紹介するシェフィールド出身の7人組、レヴァレンド・アンド・ザ・メイカーズだ。新人とはいえ、リーダーのレヴァレンドことジョン・マックルーアは、地元シェフィールドの有名人。同郷のアークティック・モンキーズとも交流は深い。
 そんな彼らが、UKの名門ダンス・レーベルWall Of Soundから、デビュー・アルバム『ザ・ステイト・オブ・シングス』をリリースする。盟友アレックス・ターナーが参加したことでも話題の本作では、ファンクでハウスでロックなダンス・ミュージックを堪能することができる。
 LOUDは、サマーソニック出演のため来日していたジョンと、紅一点のキーボーディスト、ローラ・マヌエルの二人に直撃。デビュー・アルバムに込めた熱いメッセージを語ってもらった。


——普通のバンド・スタイルではなく、“ジョンとバンド”という形態で活動している理由を教えてください。
ジョン・マックルーア(以下ジョン)「バンドを組む前、俺はポエトリー・リーディングをやっていて、その後、俺の音楽プロジェクトとしてこのバンドを始めたからさ。で、もともとは固定メンバーがいなかったんだ。アレックス(アークティック・モンキーズ)もプレイしていたことがあるし、いろんなバンドのヤツらが出入りしてた。今は6人の固定メンバーと計7人で活動しているから、移動する集合体みたいになっているけどね(笑)。そういう道のりがあって、このバンド名になっているんだ。基本的に、俺が歌詞を書いているっていう理由もあるな。あと、俺のフェイバリットもそういう名前だし、いいなと思ったんだよ」
——そういう理由もあるのかなと思ってました。
ジョン「そうだね。中でもボブ・マーリーは好きだね。ダンスをしながらメッセージを発信していくスタイルを確立した、重要なアーティストだと思う。他には、ジョー・ストラマー、ボブ・ディラン、パブリック・エナミーとか、基本的に意味のある音楽をつくっているアーティストから影響を受けているよ」
——デビュー作のサウンド面からは、マッドチェスターやディスコ・パンクの影響を感じましたが。
ジョン「マッドチェスターは、ダンスとロックを融合させた初めてのムーヴメントだったんじゃないかな。そういう意味では影響されているかもね。でも今はもう21世紀だから、一つのスタイルに執着するつもりはまったくないな。シェフィールドって、もともとダンス・ミュージックが強いところなんだよ。キャバレー・ボルテールとかいたしね。その辺では、クラフトワークや、もちろんYMOも好きだった(笑)。最近だと、LCDサウンドシステムやザ・ラプチャーみたいなNYのバンドが好きだね。パンクでありダンスっていう音が、僕らのコンセプトでもあるから」
——わかりました。ではローラさんに質問です。レヴァレンドという言葉は聖職者の敬称に使われる言葉ですが、なぜジョンをそう呼んでいるのですか?
ローラ・マヌエル(以下ローラ)「もともと彼がこのニックネームで呼ばれているのは、大口を叩く、えーっと...」
ジョン「ビッグ・マウス?」
ローラ「そう、ビッグ・マウスだから(笑)。全然宗教的な人じゃないし、メンバーがいつも彼にひれ伏しているワケじゃないわよ(笑)! もう一つには、地元のシェフィールドで、彼が詩を話して回ると、その内容に同調するキッズが多かったからそう呼ばれているのよ。彼の詩を聴いている子達を見ると、みんな牧師さんの演説を聞いているみたいなの」
——なるほど。
ローラ「というのも、ジョンはポエトリー・リーディングをしていたということもあって、詩ではディープなことや、世界の状況について話しているの。でも彼の言葉の使い方はポジティヴで、“神様、私達は罪深い人間で、世界は滅びてしまうでしょう...”みたいな、眠たくなるものではないわ。もっと希望に満ちあふれてる。だからオーディエンスは、“一緒になろう、共に頑張れば希望はある”っていう気持ちになれるんだと思う」
——先ほどジョンは、意味のある音楽をつくっているアーティストから影響を受けていると話していましたが、あなた自身も、音楽でメッセージを伝えていきたいと思っているのですか?
ジョン「ああ。今のバンドって、みんな周りの意見を恐れて、リアリティのあるメッセージを発信したがらない気がするんだ。でも俺は、アーティストとして意味のある言葉を伝えていきたい。例えば、いまイギリスやアメリカでは、政府が国民を混乱に陥れている。世界中でも同じことが起こっていて、例えばバングラデシュでは、政府のせいで貧困問題が解決しない。そんな世界が直面している問題を、俺達の音楽を聴くリスナーには理解して欲しいんだ。世界はシェフィールドや日本だけでなく、もっと広いということも分かって欲しいね。俺はそうやってメッセージを伝えることで、何かを成し遂げた気持ちになれるのさ」
ローラ「それで何かを感じられたなら、一人で悶々としてないで、誰かと話し合うことで心を開放して欲しいの」
——わかりました。ところで、ジョンは“第五のメンバー”と噂されるほどアークティック・モンキーズとは仲が良いと聞きましたが、実際はどういう間柄なんですか?
ジョン「仲はいいよ。今もアレックスと部屋をシェアしているしね。前にバンドで一緒にプレイしていたこともあって、自分にとってロック・バンドとコラボすることは面白いし、アレックスにしても、俺がつくっているようなダンス・ミュージックに関われることは新鮮なんじゃないかな。でも、だからって俺がシェフィールドの重要人物みたいな扱われ方をするのは心外だけど」
——それはなぜですか?
ジョン「シェフィールドの音楽シーンって、本当にゴミみたいなシーンでさ。そこに責任があると思われるのはイヤなんだ。もちろんアークティック・モンキーズは好きだよ。だから、シェフィールドのロック・バンドには彼らがいて、ダンス・ミュージックに俺達がいる。それでいいじゃん、っていうことさ。もちろんシェフィールドは、自分にとって重要な場所だし、もう書き始めている二枚目のアルバムでは、今回のアルバムよりもシェフィールドのイメージは強くなると思う。でも自分は、シェフィールドのメッセージを発信したいんじゃなくて、世界へ俺のメッセージを発信していきたいんだ」


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The State Of Things

(JPN) HOSTESS / WALL OF SOUND / HSE30169

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