ROBBIE WILLIAMS

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ROBBIE WILLIAMS インタビュー143号

 ロビー・ウィリアムス、英国音楽史上もっとも成功している男性ソロ・アーティストのひとりだ。テイク・ザットの一員として、ボーイポップ・グループで大成功を収めたキャリアを持つ彼には、“つくられたアイドル”的先入観を持っている人も多いかもしれない。しかし、それは間違いだ。‘95年に彼は、実際に行われていた、そのようなイメージ・コントロールに反旗を翻すべく、同ユニットを脱退しているのだから。本国UKでは、そのあたりは正しく認識されており、それゆえ口うるさい音楽専門誌や、スタイルマガジンからの支持があるのだ。“ブリットポップが失速したあとの、UKシーンを支えたアーティスト”という評価をする人も多い。
とはいえ、LOUD読者にとって、これまでのロビー・ウィリアムス作品は、それほど馴染みのあるものではないだろう。「ROCK DJ」や「Radio」のようにダンサブルなヒット曲は存在するが、代表曲である「Angels」はバラードだし、クラブヒットはそもそも想定していない節もあった。
このたび、そんな状況を一変させるようなニュー・アルバム『RUDEBOX』がリリースされた。この作品は紛れもなく、エレクトロニックなダンス・アルバムだ。


「僕のソロ・キャリアはブリットポップが炸裂していたときに始まったし、僕はそういう音をつくろうとしていた。でも、今.....僕は32歳だ。8枚のアルバムも出した。で、これこそが、いつもつくりたいと思っていたレコードなんだよ。この作品は、僕にとってのスタートだ。僕が音楽でできることをどう考えているか、再考させてくれた。今までは違ったことをやってみるのが怖かったんだけど、このアルバムで、僕は大衆主義者の発想で立ち位置を決めることから逃れることができたと思う」
ファースト・シングルは、アルバムのタイトル・トラックであり、ロビーが一番好きだと言う、エレクトロ・ナンバーの「Rudebox」。同郷のソウル・メカニックとの共作で、この曲には、今をときめくチキン・リップスのリミックスも存在する。
「ダニーとケルヴィン(ソウル・メカニック)が、僕にとてもベーシックなドラム・トラックを送ってきたんだ。それに歌詞がついたら、ストーク・オン・トレント発のフロア・シェイカーになったってわけ。僕らの出身地や人間性のシンクロニシティーがスタジオで化学反応を起こしたんだと思う」
 セカンド・シングルは、ルイス・テイラーのカバー曲「Lovelight」。マーク・ロンソンのプロデュースで、ニューヨーク録音されている。
「トム・ミドルトンの(ミックスCD)『The Trip』を聴いて、「Lovelight」を知ったんだ。すぐにものすごく好きになったね。こんなスゴい曲なのに、知られていないってことが信じられなかったな。マーク・ロンソンみたいな、ゲットーへのパスを持ってる白人と仕事できてサイコーだったよ。彼はNYの最先端にいるのに、ポップも愛せるんだ。真実を受けとめ、皮肉を気にしない人と仕事するのは光栄なことだった。ヴォーカルは不安だったな。だって、全体を通じてファルセットでいっぱいだったし、そんなこと2,3年前に「Tripping」のコーラスでやったっきりだったから。ルイス・テイラーは、再現が難しいグレートなヴォーカルを披露してたけど、僕もうまく歌えたと思う…」
カバーと言えば、ヒューマン・リーグのちょっとマイナーなヒット・チューン「Louise」も目につく。しかも、この曲のプロデュースは、ウィリアム・オービットだ。
「スティーヴン・ダフィーと『インテンシヴ・ケア』を制作していたとき、ヒューマン・リーグの「Louise」は、そのレコードで自分が達成したい目標のような存在になっていた。『インテンシヴ・ケア』のテンプレートになっていたんだ。だから、この曲に敬意を表することは、自然な次のステップだった。良いヴァージョンができたと思うよ。ウィリアム・オービットとは、かねてから一緒にやってみたいと思ってたんだ。僕はアンビエントの哀愁が大好きなんだよ」
 次から次へと、ダンスやエレクトリック・ミュージック・シーンで活躍するアーティスト達の名前が挙がってくるが、ここまでドラスティックな作風の変化を、ロビーはどう捉えているのだろうか?
「このアルバムは、僕がひとりの人間として進むべき方向性を示しているんだ。この作品は僕そのものなんだよ。これまで築いてきたいわゆる“ロビー・ウィリアムスもの”が終焉を迎えようとしていたことは、自分でもわかっていた。これまでにつくってきたようなアルバムを更にもう一枚つくることは、僕にはできなかったんだ。今回の作品は、何千もの扉を開いてくれた。今、僕は、もっともっと音楽をつくっていくぞってことにワクワクしている」


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ROBBIE WILLIAMS
RUDEBOX

(JPN)EMI /TOCP66621

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