ROSALIA DE SOUZA

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ROSALIA DE SOUZA インタビュー

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 イタリアのSCHEMA RECORDSが送り出すトップ・プライオリティー・アーティスト、ロザリア・デ・ソーザ。リオで生まれた彼女は、'89年にイタリアに渡り、音楽理論とジャズ及びジャズ史を学んだという。'03年には初のソロ・アルバム『Garota Moderna』をリリース。SCHEMAを代表するアーティストにしてプロデューサーであるニコラ・コンテをプロデューサーに迎えたこの作品は、ボサノヴァに大きくインスパイアされたヨーロピアン・ニュー・ジャズの名盤として評価されている。
 そんな彼女が、2ndアルバム『Brasil Precisa Balancar』を発表した。ボサノヴァ界の重鎮、ロベルト・メネスカルをプロデューサーに招聘したこの作品では、全曲に渡って彼のギターとロザリアの歌声が溶け合う姿を堪能することができる。ブラジルを代表する男性シンガー、マルコス・ヴァーリがゲスト参加しているのも大きな話題だ。日本盤には、ジェラルド・フリシーナとファイヴ・コーナーズ・クインテットによるリミックスも収録されている。
 よりトラディショナルなブラジリアン・サウンドに取り組んだ新作について、話を聞いてみた。


―今作のタイトル『Brasil Precisa Balancar』に込めた意味は?
「“Brazilは大改革を必要としている”という意味を込めたの。これまでのブラジリアン・ミュージックにおける価値観を見直す、リアルで深い意味よ。それが今作の起源であり、コンセプトなの」
―プログラミングを多用した前作と比べると、よりオーガニックな作風になっていますね。どのような心境の変化があったのですか?
「暖かなアコースティック・サウンドに気づいてくれたのね。『Garota Moderna』は、とても美しいプロジェクトだったし、コアな部分から楽しめたわ。ただ、音楽やミュージシャンには、次なる展開や進化が必要だから、私はエレクトリック・サウンドの対極へと向かったの。私がイタリアで新たな言語を学んだように、今作では新たな音楽性を学んだわ。いや、むしろ私自身の起源を遡ってみたと言ったほうが良いかしら」
―長いあいだ暮らしているイタリアを離れて、ブラジルでレコーディングしたのは、そのためですか? 「今でもイタリアに住んでいるわ。ローマが大好きだし、生涯ここで暮らすつもりよ。ただ、自身の起源を遡ってみるのは重要なことなの。かつて私はブラジルに住んでいたけど、ミュージシャンとしては一度も仕事をしていないの。だから、今回のレコーディングは、ブラジルの音楽シーンやミュージシャン、そしてブラジルで制作して得ることができるインスピレーションについて知る貴重な機会になったわ。レコード会社も、この重要性については理解してくれたの」
―ロベルト・メネスカルをプロデューサーに迎えていますね。
「SCHEMAが彼をプロデューサーに迎えようと提案してきた時は、本当に嬉しかった! 彼はブラジリアン・ミュージックの歴史そのものよ。彼と仕事を始める前は、ただのファンだったけど、今ではとても尊敬している。彼と仕事をした1ヶ月間で、私の人生で最も素晴らしい経験を得ることができたわ。彼の作品やアレンジ、そしてギターは、強いエモーションを私に与えてくれた。一緒に曲を書いたり、できた曲を彼が送ってくれたり... 全てが信じられない出来事だったわ! 夢が叶ったような感じね」
―マルコス・ヴァーリやTocoもゲスト参加していますね。
「私はTocoを“サン・パウロの天使”と呼んでいるの。アルバムに対するアイデアが完全に一緒だったから、とても親密に仕事ができたわ。彼がトラックを聴かせてくれて、“好きなものを選んで”と言ってくれたんだけど、全曲チョイスしちゃったくらいよ(笑)。マルコスを今作に迎えたのは、彼が私の「Que Bandeira」を気に入ってくれて、一緒に歌いたいと申し出てくれたからなの。もう一つ違うバージョンもあるんだけど、それは彼のアルバムに収録される予定。今作に携わった人達とのコミュニケーションは、とても簡単だったわ。音楽がひとりでに話し始めてくれたから」
―制作中で、最も思い出深い出来事は何でしたか?
「ロベルト・メネスカルと最初に打ち合わせした日から、レコーディング最終日まで、忘れがたい思い出はたくさんあったわ。なかでも印象深いのは、「Agarradinho」のギター・ソロをロベルトが演奏している光景を見た時ね。感動のあまり少女のように泣きじゃくってしまったぐらいよ。収録後に私達はバーに行って、その後ふたりでビーチにも行ったの。既に朝の5時になっていたんだけど、あまりにも素敵な出来事だったから、そこでも涙が溢れたわ」
―今作の日本盤には、ジェラルド・フリシーナとファイヴ・コーナーズ・コーナーズ・クインテットによるリミックスがボーナス・トラックとして収められていますが、これらを聴いた感想は?
「フリシーナが素晴らしい仕事をしてくれてハッピーよ! 同僚の協力や力添えは大切よね。「Adriana」の別バージョンも、とても気に入ったわ」


日本盤に収録されているリミックスを手掛けた2組のアーティストからコメントが到着!
GERARDO FRISINA ニコラ・コンテと共にSCHEMA牽引するアーティスト/コンポーザー、ジェラルド・フリシーナ。ラテン/ブラジリアン・ジャズからの影響を強く受けた、3枚のオリジナル・アルバムをこれまでにリリースしている。今回収録されたのは、ロザリアとマルコス・ヴァーリがデュエットした「Que Bandeira」のリミックス・トラック。クイーカのサウンドが印象的な、ダンサブルなラテン・サンバ・チューンとなっている。
(コメント) ロザリアとマルコス・ヴァーリがデュエットしているなんて、ホント感動したよ。 僕同様に、聴く者すべてが魅了されるだろう!


THE FIVE CORNERS QUINTET フィンランドのフューチャー・ジャズ・クルー、ニュースピリット・ヘルシンキのトーマス・カリオによるバンド、ファイヴ・コーナーズ・クインテット。2005年夏には、北欧ジャズの名盤として名高い1stアルバム『CHASIN' THE JAZZ GONE BY』をリリースしている。今作には、ロザリアの1stアルバム『Garota Moderna』に収録された「Adriana」の、バンド演奏によるリミックスを提供した。
(コメント) ロザリア。今、一番大好きなコンテンポラリー・ボサノヴァの歌姫!


interview & text SOICHIRO NAITO


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ROSALIA DE SOUZA
Brasil Precisa Balancar

(JPN) COLUMBIA / COCB-53471

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