SERENA MANEESH
SERENA MANEESH インタビュー139号
ノルウェーの首都、オスロ出身のネオ・シューゲイザー・バンド、セレナ・マニーシュ。2005年8月に、地元のインディー・レーベルからリリースした『セレナ・マニーシュ』が、WEBメディアからヒット。その噂を聞きつけたべガーズ・バンケット傘下のプレイ・ラウダー・レコーディングスと契約を結び、高速世界進出を果たしている。
「ベガーズ・グループの一員になれて光栄だよ。でも、サーカスみたいなビジネスごとはあんまり好きじゃないし大変だったから、今は自分にとって重要なことに集中したい気分だな。音楽を思い切り吸収して、他のみんなとその音楽を楽しみたいよ」
浮かれる様子もなく真摯な姿勢で語る、バンドの中心人物、エミール・ニコライセン。バンドは彼を筆頭に、彼の兄弟や友人計6名で構成されている。
セレーナ・マニーシュ・サウンドの核は、轟音ノイズ・ギターとフィードバックの洪水。その中を、手数の多いドラムが泳ぎまくる。時にはメロディーの輪郭すらおぼつかなくなるほどの獰猛さだ。形式に捕らわれない、このようなサウンドは、何にインスパイアされているのだろう?
「東欧フォーク音楽をよく聴くね。ロックではザ・ストゥージズが特に好きだ。あとはクラスターのようなジャーマン・プログレや、ニール・ハガティ、ロイヤル・トラックスのようなジャンク・ロックも好き。日本では、ボアダムスやooiooをよく聴くよ!」
挙げられた名前からも、セレーナ・マニーシュで展開されているマッドなサウンドスケープが想像できるだろう。最後に、エミールにとって、ロックンロールで最も大事なことは何か聞いてみた。
「純粋なロックンロールが噴出する瞬間を捉えること、それが一番大事だと思ってる。録音して、即ProTools(コンピュータ・ソフト)で仕上げてしまう最近の音楽には、それが足りないって思うんだ。そんなやり方は、僕の美的感覚に合わない。もちろん、新しいテクノロジーの可能性には注目しているよ。でも、それとこれとは別の話だ。音楽は頭の体操でもなければ、ラップトップの建造物でもない。魂の叫びなんだ。それを具現化したのが、僕らのデビュー・アルバム。それは、セレナ・マニーシュのロックンロール・シンフォニー第一章なんだ」
text TAKAHIRO KAWAMURA

