SHADE
SHADE インタビュー136号
シェイドは、大学で英文学を学んだという、日英二か国語を操る異色ラッパーだ。在学中にはアメリカとイギリスに留学した経験もあるという。そんな彼の音楽的ルーツは、どこにあるのだろう?
「初めてヨーロッパに行ったとき、音がまず最初にあって、それにラップが合わさって相乗効果が出る、調和するヒップホップに出会いました。日本でヒップホップと言うと、アメリカの要素が強い、音よりもラッパーが前に出るスタイルが多いのですが、そういう“音”と“言葉”が融合したスタイルに、すごく影響を受けましたね」
トラックは生バンドの演奏で、ジャズ色が強いが、その影響源について尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。
「それもイギリスですね。日本のブルー・ノートみたいな敷居の高いところから、ストリートまで色々足を運んでみて、“飾らないジャズ”に魅力を感じたんです」
デビュー・ミニアルバム『devotion』は2005年、UKクラブ・ジャズ・シーンから影響を受けたアーティストとしては先輩格にあたるLAVAのプロデュース、アレンジのもとリリースされている。このたびリリースされるセカンド・アルバム『Forward:er』も、前作同様LAVAプロデュース。しかし、楽曲アレンジのほとんどは、共に活動するYUSUKEが担当している。YUSUKEは語る。
「ハウス寄りのトラックなど新しい要素が増えているのは、クラブでもかけてもらえるものにしたかったからです。実はあまり“JAZZ-HIPHOP”をやっているって感覚はないんですよ。“Shadeが歌ってかっこいいもの”というのが一番の前提なんです」
新作には、何かコンセプトがあるのだろうか?
「タイトルは直訳すれば、“前に進む者”という意味なんですが、過去も大事にしながら、みんなで前に進もうっていうコンセプトがありますね。今回のアルバムで進化した姿を見せたいという思いもありました。ぜひ、“誰かと一緒に”聴いてもらいたいです。友達、家族、恋人...人と人がつながるようなアルバムになればいいなと思います」
“ラッパー=ワル”というステレオタイプなイメージに囚われないシェイド。今後の活動については、こんな風に考えているという。
「こういうスタイルは、まだまだ日本に浸透していないと思うので、全国を回ってシーンを広げていきたいですね。あとは、UKやフランスのアーティストとも積極的に交流していきたいです。ファイヴ・ディーズの前座をやらせていただく話もあるので、そういったつながりは大切にしていきたいですね」
interview & text EMIKO URUSHIBATA
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Forward:er
(JPN) MS Entertainment / VCCM-2016

