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SHY CHILD インタビュー153号

ダンスでロックする、マルチカラー・デュオ登場


「実験的な楽器を使って実験音楽をつくるのはまったくOKだけど、近頃の僕達のテイストはもっとシンプルで楽しいもの。キャッチーでメロディックなポップ、良いグルーヴの音楽を聴くとハッピーになるよ」


 そんな発言通りのサウンドで、ニューヨークやロンドンのキッズを沸かせる“キーボードの魔術師”ことシャイ・チャイルドは、ギター型シンセの虹色トーンにブリープ・ビートがクロスする個性的なダンス・サウンドでシーンに踊り出た痛快な二人組だ。


 ピート・カファレーラ(Vo / Synth)&ネイト・スミス(Ds)からなるこのユニット、結成は'00年に遡る。エル・グアポというアヴァンギャルド・バンドでの経験を経てシャイ・チャイルドを立ち上げ、アンダーグラウンド・シーンの評価を勝ち取った彼ら('04年には日本ツアーも決行している)。昨年UKクラブ・ミュージック界の雄、ウォール・オブ・サウンドと契約を交わし、ファーストからのリメイク曲も含むニュー・アルバム『ノイズ・ウォント・ストップ』を発表。ケミカル・ブラザーズ、ホット・チップを始めとする人気アクトのサポートやリミックス・ワークなどを経て、エナジー感あふれるビートで頭角を現している。


“昨年来ブームが続いているニュー・レイヴ勢に対するアメリカからの回答か?”などメディアからも熱い注目を浴びているが、これについては否定的なようだ。


「ニュー・レイヴってレッテルはくだらないよ。これまでパンク・ファンク、エレクトロクラッシュ、更にはダンス・ロックなんて形容まで与えられてきたけど、その間自分達のやることは一切変えていなかった。だから、ニュー・レイヴが終わっても僕達は生き残ると思う」


彼らの根底に流れているのは、むしろパンク~アヴァンギャルドの解放的な精神なのだろう。サウンドはとことんキャッチー&ダンサブルでありながらも、ビートを歪曲し、時にギザギザ切り刻んでいく大胆さと、やたらテンションの高いヴォーカルとのミクスチャーは、ロック的カタルシスたっぷり。先日ウェンブリー・スタジアムで行われたミューズ公演のサポートでも、肩から提げたキーボードで華麗なソロからバンギン・ビートまでこなすピートと、明日をも知れぬ勢いでバスドラをキックしまくるネイトの“エモなダンス・ロック”には誰もが度肝を抜かれていた。そのマルチ・カラーなグルーヴの熱風に、ぜひ打たれてほしい。


text MARIKO SAKAMOTO


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Noise Won't Stop

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