SLY MONGOOSE

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SLY MONGOOSE インタビュー135号

 SLY MONGOOSEは、'02年に7インチ・シングル「Sly Mongoose」でデビューして以来、ファンク、ディスコ、レゲエ、スカ、ラテン、アフロ・ビートが一体となった、ワイルドかつアーシーなグルーヴで注目を集めているバンドだ。
メンバーはNoriyoshi Sasanuma(Ba)、Masami Hokama (Trumpet)、Koji Matsuda(Key)、Kunizo Tekemura(Dr)、Isao Tsukamoto(Gu)、Tadashi Tomimura(Perc)の六名。
'03年にリリースされたデビュー・アルバム『Sly Mongoose』は、ロックやレゲエのシーンからはもちろん、クラブ・シーンからも支持されている。'04年には、中心メンバーのSasanuma、川辺ヒロシ(TOKYO NO.1 SOUL SET)、DJ KENTの三名からなるユニット、GALARUDE(ガラルッド)や、マッド・プロフェッサー、FORCE OF NATURE、KENTARO IWAKIらによるリミックス作品も収録したミニ・アルバム『Dacascos』を発表。
よりクラブ的なサウンドを打ち出し、ディスコ・ダブ系のトラックをプレイするDJから高い評価を獲得した。  そんなSLY MONGOOSEが、約三年ぶりとなる待望のフル・アルバム『Tip Of The Tongue State』をリリースする。よりヴァラエティ豊かなビート、カラフルなムードを詰めこんだ今作では、彼らの持ち味であるダンサブルなグルーヴはそのままに、たしかなミュージシャンシップに裏打ちされたオーガニックなサウンドが堪能できる。スチャダラパーとロボ宙をフィーチャーした「Deffenseless City」が収録されているのも話題だ。  connect '06への出演が決定している彼らに、話を聞いてみた。


―バンドがスタートしたきっかけを教えてください。
Noriyoshi Sasanuma(NS)「前身にCOOL SPOONというバンドがありまして、僕、外間、松田は当時のメンバーで、そのバンドが活動休止状態になり、その後、武村を交えた四人で始めたのが運のつきというかSLY MONGOOSEというか(笑)。塚本と富村は当初サポート・メンバーだったんですけど、いつの間にか、なくてはならない存在になっていたので、メンバーになってもらいました(笑)」
―音楽的な方向性は、どのように考えていましたか?
NS「メンバー個々の手の内というか出す音というか、この面子でのやれる事やれない事は分かっているので、まぁ“できる事をやりましょう”と。オレとか、ほんと、音楽的素養とかないし(笑)」
―ちなみにCOOL SPOON時代は、どのようなサウンドを指向していたんですか?
Masami Hokama(MH)「ジャズ・ファンクというか、アシッド・ジャズというか...。そういうカテゴリーなのかな...」
NS「ちょっと意識して距離をとろうとはしてましたけど(笑)。平たく言うとジャズ景気にうまいこと乗っかったバンドというか(笑)。当時そういうバンドは少なかったので、物珍しがられてた部分もあったと思います」
―メンバーのフェイヴァリット・アーティストを教えてください。
NS「キング・タビーの音を聴いた時の衝撃は、その後の音楽の解釈に関する指針になっているかもしれません。最近はディスコとか、あとコズミックな感じのものとか、サイケロックとか、ひっちゃかめっちゃかに聴いています」
MH「僕は、バンドのスタイルに直結するか分からないんですけど、ここ最近好きでずっと聴いているのがライ・クーダーとマニュエル・ガルバンのアルバム『Mambo Sinuendo』です。録音の音の雰囲気がすごく好きですね。ジャズは聴く分には好きですけど、基本的にジャズはできないって言っています(笑)。模範にしているトランペッターもいないんですけど、ピアニカ前田さんのスタイルは凄く好きです。エレクトロニクスの使い方が上手だし、楽器の使い方を次のステージに上げていった人だと思いますから」 Tadashi Tomimura「僕はパーカッションという楽器の特質上、ちょっと掘り下げ癖があって、60~70年代のティンバレス奏者のティト・プエンテって人の演奏を聴いたりしています。で、その音源を通じ て、サルサとかラテンも聴きます。あとコンガ奏者で、ジョバンニ・イルダゴという人がいて、変なコンガを叩くんですけど、好きですね。で、その解釈からアフリカの音楽に行ったりしました。音楽全体を聴くというよりもテクニックを聴く時期が長くあったので、逆にスライ・マングースに入ってからいろいろ学びましたね」 Kunizo Tekemura「僕もこのバンドを始めてから音楽の聴き方が変わりましたね。特に好きなプレイヤーはいないんですけど、強いて言うなら、パーカッション&ドラム奏者のトリロク・グルドゥは好きですね。ドラムのスタイルがなんとも言えない感じでいいんですよ」
Koji Matsuda「僕も何でも聴くんですけど、何か一つと言われたらニュー・オリンズあたりのいい案配の音が好きですね(笑)。ユルい、ホンワカした感じのやつです。やっぱりアラン・トゥーサンとかでしょうか」
Isao Tsukamoto「僕は、普通にザ・ローリング・ストーンズは好きですね。あとブルースとか、60年代の音楽も好きですね」
―新作の『Tip Of The Tongue State』は、六人体制となってから初めてのフル・アルバムです。どんな作品にしたかったのか教えてください。
NS「今回はみんなで、“世界遺産みたいな雰囲気の曲をつくろう”とか、“チョモランマ上空を飛んでるような感じ”とか、抽象的なことを話しながらでき上がっていきました(笑)。何人かは絶対に分かっていなかったと思います(笑)。偶発的に変なイビツなものができたらいいなと思いながらスタジオ・インしたわけなんですが、わりと真っ当な感じになってしまいました(笑)」
―前作よりもバンド・アンサンブルや曲展開を練った、広範囲な音楽性を打ち出したトラックが多くなったと感じました。そのあたりは意識しましたか?
NS「まぁ、前作から三年も経っているので、その間に蓄積された頭の中のものをズバっと出したらこうなったというか、これっぽっちというか(笑)」
―以前から親交のあるTOKYO NO.1 SOUL SETの川辺ヒロシさんは、最近ディスコ・ダブ系のサウンドをよくプレイしていますよね。スライ・マングースのサウンドにも、そのあたりからの影響はありますか?
NS「どうなんだろう。たぶん“ない”と言ったらウソになると思うけど。仮に意識したとしても、もっとジャンルの冠がハッキリしないものになってしまうと思う」
―基本的にスライ・マングースはインスト・バンドですが、「Defenseless City」ではスチャダラパーとロボ宙をフィーチャーしていますね。レコーディングしてみていかがでしたか?
NS「以前からスチャダラパーとは一緒にやろうという話はしていたんです。今回たまたまハマりそうな曲ができたので、ロボ宙も誘って(ラップを)入れてもらいました」
―今後の活動目標を教えてください。
NS「当面はこのレーベルで地道にやっていこうと思ってます(笑)」
―3月には[connect '06]に出演(福岡以外)しますが、意気込みは?
MH「ニュー・アルバムからの曲をやります!(笑)」
NS「そうだね(笑)。あとは、もうちょっとライヴの構成をショーとして楽しめるものにしたいと思っています。MCのスペシャリストというか、口が立つ奴がいないので、曲間とか、ものすごいダラけたりするんですけど(笑)、もうちょっとスムーズにいくように考えたいと思っています。って、これって意気込みか?(笑)」


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SLY MONGOOSE
Tip Of The Tongue State

(JPN) LOCARNO / LCN-0015

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