TAICH
TAICH インタビュー137号
1999年にsoupレーベルより『Am I』をリリースして以降、ポストロック系のサウンドで注目を集めているバンド、GROUPで活動するタイチ。リミキサーやプロデューサーとしても活躍中だ。バンドではドラムを、ソロではプログラミングを主体としたエレクトロニカ・サウンドを手掛ける彼が、三作目となるアルバム『More Or Enough』をリリースする。GOMA(ディジュリドゥ)、asa-chang&巡礼のU-zhaan(タブラ)、Dry & HeavyのMASTER PATA(ベース)、GROUPのige(ギター)らも参加した話題作だ。
「今回は、意外とダンス・ミュージックを意識してつくったつもりです。前作は“踊る”というよりも“聴かす”という、ホーム・リスニングに近い感じだったので、もうちょっとアップテンポのものをつくって、自分がダンスしたいっていうのもありました。カラっと明るいものをつくりたかったんですよ。楽しいのが一番かな」
繊細でエモーショナルなサウンドに定評のある彼だが、もともと打楽器が好きだというだけに、リズムに対しては意識的だ。タイトルにも、そんな彼のセンスが表れている。
「自分自身に対して、また他人に対して、“このCDで満足か? どうなの?”みたいな意味なんです(笑)。単純に語呂もいいですよね。言いやすい。基本的に、僕は何でも“リズム”なんですよ。コンコンコンっていけるようなリズムが好きなんで、意味よりも耳に残るようなタイトルの方がいいかなと思ってつけました」
新作では、リズムとメロディが織り成すハーモニーにも一段と磨きがかかっているが、曲づくりに関しては、こんなこだわりがあるという。
「僕は最初にメロディをつくるんです。リズムは基本的に一番最後。先にリズムをつくっちゃうと、上であんまり遊べないから。一番気持ちの良いメロディのテンポを決めてからリズムを組まないと、後からどうにもできない。実は、自転車をこぐと一番メロディが出てきますね(笑)。音楽制作に一番いいのは、たぶん自転車じゃないですかね。きっと脳が活性化されるんですよ」
最後に、タイチが一番好きなメロディのイメージを聞いてみた。
「夕暮れとか朝方が好きですね。自分にとって刺激が多いんでしょうね」
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TAICH
More Or Enough
(JPN) REVIRTH / RECD013

