THE GOOD THE BAD AND THE UGLY

iLOUD > THE GOOD THE BAD AND THE UGLY > THE GOOD THE BAD AND THE UGLY インタビュー144号

THE GOOD THE BAD AND THE UGLY インタビュー144号

 はてなブックマークに登録

 ザ・グッド・ザ・バッド・アンド・ジ・アグリー(以下、GBU)は、PSYトランス・シーンで活躍するベテラン三人、ディミトリ、ダド、サージによるプロジェクト。このキャッチーなアーティスト名は、クリント・イーストウッドら三人の豪華俳優陣がガンマンを演じたマカロニ・ウエスタン、“the GOOD, the BAD, and the UGLY”(邦題: “続・夕日のガンマン”)から名づけられている。
 二枚の12インチ・シングルと、TWISTED RECORDSやSOLSTICE MUSICのコンピレーションへ提供した楽曲で、コアなPSYトランス・ファンの注目を集めてきた彼らが、満を持してファースト・アルバム『Wanted』をリリースした。今作には、ストレートなフルオンから、ダークでヘビーなミッドナイト・チューン、優美なダウンテンポまで、全12曲が収録されている。サウンドは様々ながらも、PSYトランス・テイストからぶれない、統一感のある内容だ。  個性的なサウンドと、明確なヴィジュアル・コンセプトを打ち出して活動する、GBU。その実態を探るべく、ディミトリにメール・インタビューを試みた。  


—GBU結成の経緯について聞かせてください。
「ダドとは、何年か前にリキッドルームで行なわれたSOLSTICE MUSIC主催のパーティーで初めて会って、意気投合したんだ。その後、彼はオレが住んでいるイビサに引っ越してきたんだけど、すぐに曲を一緒につくってみないかと誘われたよ。ちょうど同じ頃、サージもトータル・イクリプスを停止してイビサに移住していたから、三人で2曲ほどつくってみたんだ。そのとき、すごくいい流れで曲づくりができたから、また集まってさらに2曲つくった。その4曲すべてがTWISTED RECORDSにピックアップされて、リリースが決まったんだ。それ以来、オレ達三人は時間さえ合えば集まるようになったってわけさ。つまり、気がついたらGBUとして走り出していたんだ」
—アーティスト名の由来は?
「言い出したのはサージなんだ。よくあるパターンだけど、最初は冗談のつもりで付けた名前が本当にユニット名になってしまったのさ。名義がオレらに合っているのか、オレらが名義に合わせているのか、いまだに疑問だ(笑)」
—活動コンセプトは?
「一つの音楽に凝り固まらず、何からも縛られないのが、GBUの良いところだと思う。サージは最近、ミニマル / エレクトロ・ハウスを追求しているし、ダドは今でも沢山のトランス・プロジェクトに携わっているし、オレは音楽に対してオープン・マインドであり続けることにこだわっている。プロデューサーとして、あるいはDJとして、エレクトロ、ロック、トランス、ミニマルなど、スタイルの違う音楽を融合することに興味があるんだ」
—制作における三人の役割分担は?
「それぞれが自分らしい感性を持っているからこそ、三人とも思いのまま自由に音楽と向き合えるんだ。制作は環境に左右されるから、例えば、三人のうちの誰のスタジオで作業するかで、その時のリーダーや役割は変わってくるね。ダドは基本的にはミキシングとプロダクションを担当しているけど、作曲にも欠かせない存在だ。同じく、サージの存在も作曲するうえで重要だ。オレは主に、音の方向性やリズムの要素に関わっている。GBUを既成概念やジャンルから解放し、サージとダドが思う存分、音のアイデアを実現できるようプッシュしていくのが、オレの役割だと思っているよ」
—あなたに関して言えば、近年は割とテッキーなトラックをプレイすることが多いですよね。サージとダドにも持ち味があると思いますが、 GBUの中で、三人の個性はどのように交わっていると思いますか?
「オレらよりリスナーの方が、そういうことに敏感なのかも知れないな。最近の自分がテッキーなトラックをプレイしている自覚さえなかったし、むしろ以前よりエレクトロ、フリー・スタイル、ミニマルな方向を意識していたつもりだからね。まあ、いろんな音楽が生まれ、いろんなバンドやDJが面白い音楽を発信しているから、常にあらゆる音に耳を澄ましているよ。GBUはこの世界で起きていることに敏感なんだ。だからこそ、気づいたことを音楽に還元することができるのさ」
—アルバムに具体的なコンセプトはありますか?
「“GBU=解放、無限”。この一言につきるね」
—今作を聴くリスナーに何か望むことはありますか?
「アルバムの幅広い変化を楽しんでもらえたらいいな。いつも僕らを応援してくれて、ポジティヴなバイブレーションを与えてくれて、ありがとう。みんな定期的に踊りに行ってエクササイズしよう!」
—ライヴはどのように行なうのですか?
「やりたいことを心ゆくまでぶつけ合うんだ。それがライヴの醍醐味だろ! パーカッション的な要素をオレがやることもあるし、サージがやったり、ダドがやったりすることもある。とにかく、全員が全身全霊でライヴに向き合って、それぞれの役割を果たすのさ。ソン・カイトほどではなくとも、多くのトランス・ライヴよりぐっとクるステージにしたいね」
—今後の予定を聞かせください。
「意欲的なプロデューサーを発掘して、リリースのチャンスを与えられるよう、リミックス・コンテストを開催するつもりだよ」


interview & text SOICHIRO NAITO
translation AYA ASCENSION


HMVで購入↓
THE GOOD THE BAD AND THE UGLY
Wanted

(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-080

THE GOOD THE BAD AND THE UGLY インタビュー144号

THE GOOD THE BAD AND THE UGLY トピックス一覧