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tHe pEneLOpe[s] インタビュー146号

 ザ・ペンロープ[ス]は、アレックス・バスキアとヴィンセント・トレメルから成るパリ出身のエレクトロ・ユニットだ。幼なじみだった彼らは、学生だった2002年に音楽活動を開始。ザ・シスターズ・オブ・マーシー「Alice」のカバーや、GIGOROのコンピに収録された「Together Songs」、ナントカというEPを世に送り出し、活躍の場を広げてきた。
「EPがすぐにアニエスベーの目にとまり、おかげでホットなギグを行うことができたんだ。その後、いくつかリミックスをやって、もう勉強の方はストップさ。音楽こそが、僕らに光と楽しみをもたらしてくれるものだったからね!」(アレックス/以下A)
 その後、彼らはロッキン・テクノの立役者となったヴィタリックが運営するレーベル、CITIZENと契約するに至っている。


「CITIZENは、僕らなりの考えを受け入れてくれる懐の深いレーベルだったんだ。“フレンチ・タッチ”以降のシーンでは、ヴィタリックこそが最もクリエイティヴなことをしていると思う」(ヴィンセント/以下V)
 そんなザ・ペンロープ[ス]の音楽は、ヴィタリック同様、エレクトロとロックが融合したものだが、いわゆるロッキン・テクノとは全く異なる音楽性を擁している。ポイントは、'80年代のFACTORY、4AD、CHERRY REDといったレーベルが持っていた、インディ・ロックやエレポップのムードだ。
「僕らのサウンドには、コクトー・ツインズや、シューゲイザー系バンドが持っているようなフィーリングを注入したいと考えているんだ。美しいメロディを持った、きらめきのあるバンドが好きだからね。ジョイ・ディヴィジョンやザ・スミスにも、ある種の“きらめき”を感じるよ」(V)
 デビュー・アルバム『アロガンス・オブ・シンプリシティ』には、こうした彼らの指向がストレートに反映されている。DJモーフィス、ザ・ハッカー、ヴィタリックとの共作を含む楽曲群は、ダンス・サウンドをベースにしながらも、ミュージシャンらしいエモーションが加えられたものばかりだ。
「ヨーロッパのエレクトロは、ここ最近馬鹿げたリリックやループに支配されたものばかりだった。だから、もっとディープで繊細な曲をつくろうとしたんだ。パワフルでモダンなダンス・ミュージックを念頭に置きつつも、ギターやベース、ハーモニカなど人間的な感覚をもたらしてくれる楽器も使ってみた。それが、僕らのやり方なのさ」(A)
 シングルカットされる「Damian」を筆頭に、新世代インディ・ダンス・チューン満載の本作からは、フレンチ・エレクトロ・シーンの多様性を感じることができる。ザ・ペンロープ[ス]は、オリジナリティーあふれる注目の新人だ。

text FUMINORI TANIUE


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The Arrogance Of Simplicity

(JPN) P-VINE / PCD-2697

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