THE SUPER-PHONICS インタビュー133号
一流ミュージシャンというのは、様々なアーティストからのオファーが絶えない。ライヴやレコーディングにおいて、複数のグループで活躍している者も珍しくはない。当然グループ間の交流も盛んになるものだ。この度1stアルバムを完成させたザ・スーパーフォニックスは、そんなミュージシャン達の繋がりが結実した代表例。中心メンバーは、インコグニートとバー・サンバのレギュラー・メンバーとして活躍するドミニク・グローヴァー、ジェイムス・テイラー・カルテットのゲイリー・クロケット、エンジニアのジェイソン・グローヴァーといった3人。インコグニートのリーダーであるブルーイや、大御所パーカッショニストにしてDJでもある、スノーボーイも参加している。UKクラブ・ジャズの玄人集団といった彼らではあるが、音の方はなんともハッピーなディスコ・ハウス!? 結成経緯について、ドミニクに聞いてみた。
「昨年末のインコグニート・ツアーで来日した際に、ポニー・キャニオンのA&Rから“ジョーイ・ネグロのザ・サンバースト・バンド的なユニットをやってみたら?”と薦められたのが切っ掛け。'70年代のファンク/ディスコを現代風にアレンジしたバンドって面白いと思ったし、運良く制作費を貰えたからプロジェクトを実現させたんだ(笑)。参加アーティストは、昔から仲の良い友人ばかり。“やらない?”って電話しただけ(笑)。そのかわり、例えばブルーイやスノウボーイとは“いいけど、僕の作品にも参加してくれよ!”と、ギブ&テイクの約束をしたけどね(笑)。お金のためじゃなくて、みんな楽しみながら演奏してくれて嬉しかったよ」
レコーディングは、各々が積極的にアイディアを出し合い進めたとのこと。互いに実力を認めあっている者同士、なにより気の知れた仲間同士の制作は、相当賑やかだったようだ。
「昨年来日した際に東急ハンズで購入した、かなりクレイジーな青と銀色の派手なラメ入り'70年代風ジャケットを、ニコール・トムソンが「Interstellar」でヴォコーダーを演奏した時に着ていたんだ。ヴォコーダーを演奏する時の彼は、なぜか必ずアレを着用するんだよね(笑)。あと「Studio 55」のヴォーカルやホーンの入れ方で、ゲイリーとジェイがモメて大変だった(笑)。僕は巻き込まれたくなかったから中立的立場を守ったけど、レコーディング最終日にやっと解決したんだ(笑)」
アルバム・タイトルの『Interstellar』は、“Interstellar(太陽系宇宙に到達しよう!)”と“Into Stella(ステラ・ビール大好き!)”をかけたシャレだそうだ。ユニット名についての深い意味はないと言うが、スーパー・ミュージシャン達が結集したサウンド(フォニックス)ということではないのだろうか?
「あっ、それにしよう!(笑)」
底抜けに明るく、笑いが絶えなかった今回のインタビュー。そんな彼らだからこそ、ポジティヴ・ヴァイヴス溢れる今作を完成させられたに違いない。
interview & tex SOICHIRO NAITO
translation KEIKO YUYAMA
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THE SUPER-PHONICS
Interstellar
(JPN) PONY CANYON / PCCY-01760


