THOMAS KESSLER

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THOMAS KESSLER インタビュー125号

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 ドイツはバロック芸術の都、デュッセンドルフにて創造的エネルギーに満ちた音楽活動をしている、トーマス・ケスラー。'85年にトーマス・ケスラー・グループとして活動を開始、ワールド・ミュージック・シーンでは有名なディシデンテンのキーボーディストを務めたこともあるというベテランだ。元クラフトワークのヴォルフガング・フルールとの交流も深い。そんな彼が、このたびソロとしては三枚目のオリジナル・アルバム『エゴリューション』を完成させた。そのサウンドを、自身は“スペース・ジャズ”とカテゴライズする。


「私の音楽的なルーツは現代音楽にあり、スタジオでの制作はセッションによって始まります。それはもちろん古典的なジャズとは別の世界ですが、多くの共通部分を持っています。“スペース・ジャズ”は、将来的なジャズ・シーンとエレクトロニクスの融合における、新たな実験を意味します。また、宇宙は私の音楽における重要な成分です。音楽は宇宙と対話をするための方法で、宇宙は私に想像力を与えてくれます。そして私の音楽は、宇宙に帰還して行くのです」
 そんなスペイシーなイメージとは裏腹に、新作のカバーには軍部隊がプリントされている。
「戦争は、人間の文化、そして生命および計り知れない宝を破壊してしまいます。アルバムカバーのデザインは、私の中にある戦争に対する恐れを表しています。また、軍隊はある種の自我(ego)を示しています。しかし、その構成において、個人的な意見や個人の特性は排除されてしまう。私の考える良い自我とは、人々のニーズおよび感情に対する尊敬を失わないものです。これはアルバムのタイトルにも関係していることで、『エゴリューション』は、個々の心の発展を支援するサウンドトラックということなのです」
 このようにコンセプチュアルな発想を持つトーマスは、どんなところからインスピレーションを得ているのだろう。
「 私は知り合う全ての人々からインスピレーションを得ます。最も強い影響は、私の兄からで、初期のセブンティーズ・プログレッシブ・ロックに深い賞賛を感じました。その他の重要な影響はミュージシャンではなく、ドイツの伝説的な芸術家ジョーゼフ・ベウズが語ったアートの概念(編注:「芸術の目的は人々を自由にすることであり、それゆえ芸術は私にとって自由の科学なのだ」)、あるいはダライ・ラマの信条「規則を学習してください。そうすれば、それらを適切に壊す方法を知ることができるでしょう」から受けました」
 今後は、アルバム収録曲「Home」のハウス・リミックスをリリース、さらに建築デザイナーとして、この秋オープン予定の5つ星ホテルを担当するというトーマス。彼の才能は、いたるところから引っ張りだこなのだ。


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THOMAS KESSLER
『egolution』

(JPN) / EXPLOSION WORKS / EXRC-0097

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