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TIGER STRIPES インタビュー150号

 スウェーデンを拠点に活動するDJ/クリエイター、マイケル・ノードグレン。ディマリシャス名義では、フランソワ・Kが主宰するレーベル、WAVE MUSICに所属した経歴を持つ実力派だ。タイガー・ストライプスは、彼がよりテッキーなハウス・サウンドにフォーカスすべく、2004年に立ち上げたプロジェクト。Nite Grooves、Ibadanといった名門ハウス・レーベルから、「Spirited Away」「The Vulture」「People I Know」など、数々のフロア・キラーをリリースしている。  そのタイガー・ストライプスが、初のアルバム『Safari』を完成させた。テック・ハウスからガラージまで、様々なスタイルを飲み込んだ今作では、オーガニックな要素とデトロイト・テクノ的未来感が溶け合う、ユニークな音楽性が、存分に堪能できる。  新作と自身の近況について、パーティー出演で来日中のマイケルに、対面で話を聞いた。


——昨日は、大阪でDJプレイしたそうですね。
「昨日のパーティーは、とても楽しかったよ! 日本のクラウドは、とてもクールだね。DJやクラブ・カルチャー、音楽に対してすごく熱心だと感じたよ。大阪のパーティーに来ていたお客さんが、“東京のチケットも買ったよ!”って言ってくれて、とても驚いたね!」
——すでに大ファンがいるわけですね。今回で、来日は何度目になるのですか?
「二回目になるよ。前回は、ディマリシャス名義での来日だった」
——ディマリシャス名義も並行して使っているのですか?
「いや、今は主にタイガー・ストライプスとして活動しているよ。タイガー・ストライプスでは、ハウスのクリエイターとして、エレクトロニックなものからボーカル・トラックまで、幅広くやっていきたいと思っているんだ」
——ニュー・アルバム『Safari』にも、テッキーなトラックからファンキーなボーカル・ハウスまで、バラエティに富んだ楽曲が収録されていますね。
「僕はもともとハウスが好きだったんだけど、’90年代にソウルやファンク、レアグルーヴのDJをやっていた時期があって、ここ数年でまたハウスへと戻ってきたんだ。再びハウスに傾倒していったとき、フランソワ・Kのことを知ったんだけど、彼はとても幅広い選曲をするよね。そういう部分からも影響を受けているのかもしれないな」
——なるほど。では普段から、様々な音楽を聴いているのですか?
「基本的に、僕は飽きっぽい性格なんだ(笑)。自分の音楽に飽きないためにも、常にいろんなものにオープンでいるよう心がけているよ。テクノからも、インスピレーションを得ているんだ。常にいろいろな音楽を聴いているから、テクノだけにインスパイアされているというわけじゃないけどね」
——「Pharoas Ciger」、「Amphytrion」は、特にテクノ色が強く表れているトラックだと感じました。
「そうだね。ボーカル曲は、イントロがあって、コーラスが入って...とパターンが画一化されているけど、テクノにはルールがない。だから、いろいろなことができるんだ」
——テック・ハウス方面に、より可能性を感じているんですね。とはいえ、アルバムには、ストリングスが多用されていますよね。
「あれはシンセじゃなくて、本物のストリングスなんだ。演奏しているエリックは、僕が初めてつくったハウス・トラックから、ずっと作品に参加してくれているよ。最初に出会った時、彼はまだ15歳だったんだ! 当時は演奏してもらったお礼に、キャンディーとソーダをあげていた(笑)。あれから年月が経ち、今彼はスウェーデンでも有名なスタジオ・ミュージシャンとして活躍している。彼の演奏は、僕の音楽において、すごく重要な位置を占めているね」
——ストリングスを楽曲に取り入れているのはなぜですか?
「ストリングスが多く使われているディスコ・ミュージックの影響かな。自分の音楽でもそういうヴァイブスを出したかったんだ。昔一緒に仕事をしていた、ディスコ界の伝説的シンガー、リロイ・バージェスの影響もあると思うな。音楽の中にドラマチックな雰囲気を出したいというのも、ストリングスを取り入れている理由の一つだね」
——「Rasmus Faber Plays The Marimba」では、タイトル通りラスマスがマリンバを叩いているのですか?
「そうだね。生楽器のマリンバを、ラスマスが演奏したんだ。彼の父親がマリンバを持っていたから、それをスタジオに持ってきたんだ。マリンバの音は響きが短いから、テッキーな雰囲気が出せると考えたのさ」
——今作には他に、「????」でケリ・チャンドラーがゲスト参加していますね。
「僕がギター、ケリがキーボードを演奏して、スタジオでジャム・セッションしながら楽曲をつくったんだ。ケリは普段、データのやりとりだけでコラボレーション曲をつくることが多いみたいで、今回の制作は楽しかったと言ってくれたよ」
——アルバムの制作には、かなりの時間をかけましたか?
「アルバムが完成する2、3ヶ月前からは集中的に作業をしたけど、それ以外の時間はずっと娘の面倒を見ていたな(笑)。ちょうど1年前に、娘が生まれたんだ。だから制作中は、レコード会社と妻の両方からプレッシャーを受けていたね(笑)」
——それは大変でしたね(笑)。娘さんが生まれたことで、制作面に何か変化はありましたか?
「娘の面倒を見るのもあって、週に一度しかスタジオに入れなくなったんだ。ダラダラ作業する時間がなくなったから、集中して曲をつくるようになった。そういう意味では、良い方向へ変わったと思うよ。娘が生まれてから、曲は良くなっていると思うね(笑)」
——スウェーデンでは、クラブの経営もしているそうですね。
「あぁ、それは誤解なんだ。僕は、クラブの経営じゃなくて、パーティーを主催しているのさ。今は、っていうパーティーを開催している。スウェーデンで一番有名なハウス・パーティーだと、自信を持って言えるね」
——そうなんですか、失礼しました。パーティーの様子は、いかがですか?
「スウェーデンのシーンは、すごく良い状況にあると思う。このパーティーでのアンセムがかかると、みんなで歌って盛り上がっているよ」
——とても楽しそうですね! では最後に、今後の活動予定を教えてください。
「IBADAN RECORDSから、何曲かリリースをする予定だよ。この夏は、ギグでとても忙しくなるね。スタジオでは仕事をして、ギグをやって、あとは娘の面倒を見るって感じかな(笑)」


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Safari

(JPN) Apt./NEW WORLD / NWR-2021

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