TIMMY REGISFORD

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TIMMY REGISFORD

TIMMY REGISFORD インタビュー144号

 '80年代中頃に音楽活動を開始し、“ガラージ・クラシックス”と呼ばれる数々の名曲をプロデュースしてきた、御大ティミー・レジスフォード。現在もモータウンの副社長を務めるほか、アトランティック、MCAなど数々のレーベルでA&R / エグゼクティヴ・プロデューサーとしても活躍してきた、音楽シーンの御意見番だ。  そんな彼は、DJの腕も超一流。特に、15年間続いているティミー主催のクラブ / パーティー“シェルター”における、18時間にも及ぶロング・セットは有名で、フロアを徐々にビルド・アップしてく姿には、“マエストロ”という称号も与えられている。ニューヨークで最も影響力を持つDJの一人に数えられる、大御所中の大御所なのだ。  ここに御紹介する『NYC CLUB SHELTER』は、彼が手がけたディープ・ハウス・ミックス・アルバム。現シェルター・ファミリー筆頭格のクエンティン・ハリスをはじめ、シェルターやティミーのファンには馴染み深いアーティストの楽曲、全18曲で構成されている。ニューヨークのアンダーグラウンド・ダンスフロアをダイレクトに伝える、貴重な作品だ。  このたびラウドは、インタビュー困難で知られるティミーを電話でキャッチすることに成功。シェルターと新作について聞くことができた。言葉少ないながらも真摯な受け答えをお楽しみください。


—まずはシェルターについて聞かせてください。ここには、どんな意味や想いを込めていますか?
「みんなが踊りに来て、楽しんでくれる場所」
—何かから身を守る“シェルター”といった意味はないんですか?
「そういう意味はないな。みんなが踊りに来て、楽しんでくれる場所なんだ」
—シェルターは、DJとクラウドが堅い絆で結ばれている、世界最高峰の素晴らしいパーティー / クラブとして評判です。このような地位を築けたのは、どんな活動が実ってのことだと思いますか?
「とにかく、質の高い音楽のみをプレイしてきたからな」
—今年シェルターはオープン15周年を迎えますが、振り返ってみて、特に印象に残っている思い出はありますか?
「毎週末のパーティー、そして、遊びに来てくれた全員が印象深いな」
—これまでシェルターは、幾度かの閉店と再オープンを経ていますが、不遇の状況を支え、立ち直らせてくれたものは何だと思いますか?
「音楽への愛だな」
—あなたは、シェルターのオーナー、モータウンの副社長、さらに数々のレーベルにてプロデューサーとしても成功を収めています。それでも、DJとしてのアンダーグラウンドな活動を続けるのはなぜですか?
「俺にとって、DJ活動はリラクゼーションなんだ」
—このたびリリースされるミックスCD『NYC CLUB SHELTER』では、わりと最近の楽曲を中心にミックスしていますね。今作のコンセプトは、どういったものだったんですか?
「アナログのみで入手可能だったナンバーをCDに収録して、より広いリスナーが楽しめる内容にしたんだ」
—収録曲数18トラックというのは、ハウスのミックスCDにしては多いですよね。そのぶん、あなたが得意とするロング・ミックスもたっぷり楽しめます。選曲、構成、ミックスなど、制作面で意識したことはありますか?
「収録する楽曲は事前に決めず、毎週末クラブでDJするのと同様に、自然発生的にプレイしたんだ」
—ライヴ・セットに近い雰囲気の中でレコーディングしたということですか?
「あぁ」
—今作はターンテーブルやCDJなどの、DJギアによるライヴ・ミックスを存分に楽しめる作品になっていました。一方、昨今のミックスCDには、ラップトップやハードディスクでミックスしているものも多々あります。この状況には、どんな意見を持っていますか?
「俺は好きじゃない。でもテクノロジーは進化し続けるから、ラップトップDJを止めることはできないと思う」
—今作には、ヴォーカル・トラックが多く収録されました。インスト楽曲においても、キーボードやホーンのソロ・パートが“歌っている”曲をピックアップしていますよね。これは今作に限らず、あなたのDJスタイルを特徴づけるポイントだと思います。DJとして選曲する時に意識していることは何ですか?
「質の良い楽曲や、歌詞の素晴らしいヴォーカル・ナンバーを選ぶことだ。あとは自然発生的なものを大事にしている」
—ソウルフルな選曲が際立っていますが、あなたが“ソウル”という言葉に抱くイメージは、どんなものでしょうか?
「俺にとって“ソウル”とは、歌詞のある音楽だ」
—今作には、クエンティン・ハリスのトラックを多数収録していますね。シェルター・ファミリー、そして、NYハウス・シーンの次世代を担う逸材として、彼に期待を寄せるところは大きいのでしょうか?
「あぁ、大きいね」
—収録曲で、特に気に入っている曲は何ですか?
「全曲大好きだから、絞り込むことはできない」
—年末にはでの来日も控えていますね。今回も、恒例のロング・セットを披露してくれますか?
「あぁ。ロング・セットになるよ。来年リリースするニュー・アルバムの収録曲もプレイするから、楽しみにしていて欲しい」
—新譜が出るんですか? 来年のいつ頃リリースする予定でしょうか?
「まだ具体的には決めていないけど、12月のジャパン・ツアーでは必ず新曲をかける」
—最後に、あなたを支持しているラウド読者にメッセージをお願いします。
「音楽に熱心であれ!」 


interview & text SOICHIRO NAITO
translation KEIKO YUYAMA
photo NASHEIM WILLIAMS


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VARIOUS ARTISTS
NYC CLUB SHELTER Mixed By TIMMY REGISFORD

(JPN) PONY CANYON / PCCY-01815