TOMOYOKI TAJIRI

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TOMOYOKI TAJIRI インタビュー150号

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これまで『CAFE aperitivo』、『aperitivo tokyo』などを通じて、ラウンジ系のクラブ・ミュージックを提供してきた人気コンピレーション・シリーズ、“aperitivo” 。 “夜クラブにいく前に、ちょっと一杯ひっかけようか” 、そんな気分にマッチする音楽をコンセプトに、洗練された楽曲をセレクトしているこのシリーズから、新たなMIX CDライン『aperitivo mix』が登場した。
 その第一弾でミックスを手がけるのは、DJ / プロデューサーとして活躍する、TOMOYUKI TAJIRI。ヴォーカル・トラックを中心に選曲したという本作では、彼自身のプロジェクトであるFabulousや、ブラジリアン・ドラムンベース・ユニットのカレイドによるトラックがフィーチャーされている。FreeTEMPOやi-dep、M-SWIFTなど、日本人勢の楽曲がピックアップされているのも注目だ。
ドラマティックなピアノ・ハウスから、高揚感溢れるブラジリアン・ハウス、オシャレなクラブ・ジャズまで、多彩な表情を楽しむことができる本作のテーマと、aperitivoシリーズについて、TOMOYOKI TAJIRIに話を聞いた。


——DJを始めたきっかけを教えてください。
「なんとなく始めた、というのが本音ですが、音楽をやっていた両親の影響もありますね。実家に数千枚のレコードがあったので、ソウルやブラックミュージック、ジャズを聴いて育ちました」
——DJはいつ頃、始めたのですか?
「17歳くらいのときですね。DJのプレイを見てかっこいいと思ったことと、単純に音楽が好きだったことの延長で始めました」
——音楽制作を始めたのは、なぜですか?
「20代中盤からマンハッタン・レコードでバイヤーをやっていたので、レコードを聴く機会には事欠かなかったんです。それで、だんだんレコードを買う量が減ってきて、 “次はどうしよう?” と思った時に、昔買った機材が家にあったんで、制作を始めました」
——これまでに、たくさんの音楽に触れてきたんですね。
「でも僕は正直、レコード屋時代は、どのジャンルに詳しいというわけでもなかったんです。ひとつのジャンルを深く突き詰めようという感じではなく、フィーリングでやってました。知識じゃなくて、いい意味で表面的な雰囲気を大事にしています」
——なるほど。その意識が『aperitivo mix』のバラエティー豊かな選曲にもつながっているんですね。本作を手がけることになったきっかけを教えてください。
「僕とほか数人で、 “なにか一緒にやろう” という話になったんです。それで、アペリティーボにプレゼンテーションをさせてもらいました。DJという切り口から、僕たちのやりたい音楽を提案できたら面白いと思ったんです」
——選曲のポイントを教えてください。
「リリースが5月下旬で初夏なので、ドライビングやクルージングをイメージして、疾走感のある気持ちのいいものをセレクトしました。あえてほぼオール歌モノにしたので、あまり小難しくない、聴きやすい仕上がりになったと思います」
——日常生活にもフィットするという印象を受けました。
「もちろんがっつり聴いてもらいたいんですが、一方でさらりと聴けて、あまり耳障りにならないものにもしています。今回はDJの感覚というよりは、ファッションショーやショップのBGMを手がけるモードでつくりました。だから空間を演出するような、景色や情景をイメージさせるものになっています」
——ショップやショーのBGMを手がけるときと、DJをするときで、何か心境の違いはありますか?
「クラブでやるときは “俺が俺が” って、我が出ますね。ショップやショーの選曲は、こちらが発信するというよりは、聴く人が欲しているものを提供してあげるという感じです」
——全体の流れとしては、どのような雰囲気をイメージしましたか?
「リゾートでの真夏の一日の流れをイメージしています。前半の4、5曲では、真夏っぽくポップにガーンと上げて、そこで一回ピークをつくりました。半分から後半にかけてはピアノ・ハウスなどを用いて、ちょっと哀愁の漂う、夕暮れどきを表現しています。そして、最後にもうもう一度上げて終わるという流れです」
——聴きどころはどこですか?
「しっかりとミックスをしている部分ですね。クラブでやるようなプレイも反映させています。あとは、どの曲も一曲単位で聴けるレベルの高いものが揃っているところですね」
——収録アーティストの中に、個人的つながりのある人はいますか。
「FreeTEMPOの半沢君とは、以前に青山のFaiで一緒にイベントをやってました。i-depは普通に友達ですね(笑)。4、5年前から楽曲制作や、リミックスなどで、一緒に仕事しています。僕のプロジェクトであるnote nativeでは、i-depのナカムラ君にキーボードやピアノの演奏をお願いしているんですよ。M-SWIFTの松下君とは、僕がレコード屋で働いていた時に、彼がお客さんで遊びに来ていて知り合いました」
——どんなリスナーに聴いてほしいですか?
「ダンスミュージックが大好きで、クラブによく行く人だけでなく、それ以外の人にも聴いて欲しいですね。前半はFreeTEMPOやi-depなど、20代前半のポップなものを好む人が聴けるようになっていますが、中盤から後半にかけての選曲は30代の人のツボに入るはずです。そこは昔からディープ・ハウスやピアノ・ハウスが好きな人も聴けるようになっています」
——アペリティーボ・シリーズの良さって、どんなところにあると思いますか?
「予備知識なしに聴けるところですね。いい意味で気楽で身近なイメージです。アーティストが自分の色をガシガシ主張するものではないので、聴く人主導で選んでもらえます。日常生活の中で、移動中や食事中、くつろいでいるときなど、シチュエーションや風景に合わせて楽しめると思います」
——リスナーにメッセージをお願いします。
「『aperitivo mix』を聴いて、爽やかな気持ちになってください。梅雨時のジメジメした気持ちを吹き飛ばして、すがすがしい気分になってもらえたらいいですね」

interview & text HIROKO TORIMURA


HMVで購入↓
VARIOUS ARTISTS
aperitivo mix –mixed by TOMOYUKI TAJIRI-

(JPN) aperitivo records / CCRM- 3012


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