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VERMILION SANDS インタビュー147号

 元ハナタラシ、ゼニゲバで、画家でもある竹谷郁夫(vo/tp/sax)、ボアダムス、ROVOのエンジニアである前川典也(mixing board)、元ダンステリアの細川豊(g/tp)、ソルマニアの大野雅彦(g)、ソルマニア、元OUTOの菅原克己(b)、ドロロの森山陽一(dr/perc)、XOYOの今北正二(dr)と本荘恭司(key/soundtracks)、そして詩人のポルナレフ(speech)。この関西アンダーグラウンド・シーンをリードしてきた強力な顔ぶれが集結したバンド、ヴァーミリオン・サンズが、初の本格的スタジオ作品『Reverb Overdub』をリリースした。“神殺しのダブ”とも形容される、ハードコア・ギター・サウンドとダブ・ミキシングが渾然一体となったアルバムだ。ミスティ・イン・ルーツやリー・ペリーの曲に、独自の解釈を加えることから活動を始めたという彼ら。その激しい音楽性からは、オリジナル・ポスト・パンクに通じる質感を確認できるが、影響はあるのだろうか?


「ポップ・グループ、PIL、ディス・ヒートあたりには、みんなバッチリハマっていたね」(ポルナレフ)
「その年代の音楽は、どうしても体の中に入っていますね。だから、それをいかに拡大解釈していけるか、40代になった今のオレらがやれる最大なことは何やと、自分らなりにやっているところはあります」(前川)
 では、そんな彼らの想いを具現化するために、曲づくりで意識していることは何なのだろう?
「“曲”いう感じではないんかな」(竹谷)
「まとまってきたら、わざと壊してしまうところがある。九人のせめぎ合いが大事なんです。そのことによって出てくる歪みがバンドに反映されたらいいと思っているんですよ。繰り返すことで出てくる“安定”だけは拒否したい」
 その“歪み”を、より大きなものにしているのが、前川のダブ・ミキシングだ。そのミキシング感覚は、そのまま“リバーブ・オーバーダブ”というアルバム・タイトルにもなっている。
「これはバンド結成当時から出ていた言葉なんです。ダブというと(音を)引いて空間的に、みたいなところがありますが、それを無視して“(音を)上に足すんだ、引かない”という決意を示しています」(前川)
 最後に、彼らが生み出す音像を最も的確に表現しているとも言える、“ヴァーミリオン・サンズ(朱色の砂漠)”という言葉をバンド名にした理由について聞いてみた。この言葉は、J.G.バラードの小説集タイトルから引用されている。
T「響き」(竹谷)
M「夕焼けのオレンジの砂漠がザーと広がっていて、あとは何もない、みたいなイメージが良かった」(前川)
P「みんなその言葉を聞いて、イメージが広がったんやろね」(ポルナレフ)


text FUMINORI TANIUE


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Reverb Overdub

(JPN) AVEX/TAD SAUND / TBCB-1

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