KITSUNE インタビュー/LOUD145号
世間では、僕ら自体がニュー・レイヴ・シーンの一員になっているみたいだね。
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最先端でオシャレなロック / エレクトロを世に送り出すパリのクリエイター集団、Kitsune。彼らが提案する人気コンピ・シリーズの最新作、『Kitsune Maison 3』がリリースされた。アシッド・シンセの刺激が詰まった本作は、最新潮流のニュー・レイヴを語る上で欠かせない作品と言えよう。もっとも、音楽レーベル部門の指揮を執るジルダは、あくまで“Kitsuneの最新コンピレーション”として本作を捉えているようだ。
「世間では、僕ら自体がニュー・レイヴ・シーンの一員になっているみたいだね。先日読んだNMEには“ニュー・レイヴを理解する一番良い方法は、『Kitsune Maison 3』を聴くことだ”とまで書いてあった。でも個人的には、Kitsuneの音楽はレイヴ・サウンドよりポップだし、ニュー・レイヴは単なるカテゴリーだと思う。大切なことは、音楽の良さでリスナーを満足させられるかってことだね」
では、今作ではどのようなコンパイルを心がけたのだろう?
「僕が目指したのは、限りなくポップで、大衆にも受ける史上最高のクラブ・コンピだよ。選曲で心がけたことは、“注目の新人”と“素晴らしいベテラン”の微妙なバランスを実現することだね」
たしかに、多くの新人だけでなく、アレックス・ゴファーやアダムスキをチョイスしているあたりに、卓越したバランス感覚がうかがえる。そんな中から、特にお気に入りのトラックを教えてもらった。
「シミアン・モバイル・ディスコの「I Believe」は大好きだよ。アレックス・ゴファーのトラックもダンサブルで大好きだな。新鮮でポップなクラクションズの「Gravity’s Rainvow(Van She Remix)」もイイ。あと忘れちゃいけないのは、僕たちのためにつくり直してくれたデジタリズム「Zdarlight」。隠しトラックになってるよ」
最近は、才能を持った若いアーティスト達からのアピールが絶えないというKitsune。デジタリズムやホット・チップをヒットさせたことで、世界的なトレンドセッターぶりは定着しつつあるようだ。まだまだ快進撃の止まらない彼らに、クリエイター集団としての今後を尋ねてみた。
「世界一の音楽レーベルになりたいと思っているんだ。徐々にだけど、確実に前進しているよ。アパレル部門に関しては、カジュアルだけど質の高いものを展開しようと思っている。2007年2月上旬には、“Bonjour Tokyo”に、臨時でKitsuneショップをオープンさせる予定なんだ」
interview & text TAKAHIRO KAWAMURA


