FRANCOIS K インタビュー/LOUD2号(’94年)
★音楽を始めた頃は何をやっていたんですか?
「ドラマーだね。71年かな。ファンク、プログレッシヴ・ロック、R&B、マイルス・デイヴィス、ジェームズ・ブラウン、ジミー・ヘンドリックス、ハーピー・ハンコックが好きだったんだ」
★たくさんのリミックス・ワークを手がけていらっしゃいますが、仕事はどうやって選んでるんですか?
「彼らが持ってくるケースがはとんど。僕は選んでない。70%は受けてる。大仕事が入ってる時はもっと断わるけど、それは忙しいから」
★ジャンルで選んだりも無いんですね。
「無いね。音楽は音楽だから。良い音楽と悪い音楽があるだけだもの。でも、もうあまりリミックスはやってないけど」
★なぜですか?
「誰もオファーしてこないよね。年寄りだから。それだけ新しい人達が出てきてるってことだからそれでイイと思う。僕は自分のレーベルWAVE MUSICをやっていくつもり。ファースト・シングルはもうすぐ出る。アンビエントでFLOPPY SOUNDSっていうユニット。2枚日はアシッド・ジャズでAB-STRACT TRUTHっていうユニット。その後、ロレッタ・ハロウエイ参加のものを出そうかと思ってる。いずれにせよ、最近のリミックス・ワークはもうお決まりのものになっちゃったでしょ。ロジャーSとかはスゴいと思うけど」
★じゃあ、WAVE MUSICをライフワークにしていきたいってことですか?
「そうかもね。時間がかかるから。アーティストによってはCD-ROMやCD-lを出したりしたいとも思ってる。クラブ向けのものはそれはそれでイイけど、クラバーだけが音楽を楽しむ人じゃないから、いろんな可能性を追求したいと思ってる」
★あなたの作品も出しますか?
「さしあたりアーティスト育成が優先だけど、やるかもね。でも、僕はそんなに大きなエゴを持ってないから」
★クラブからはちょっと離れるっていうことになりますか?
「いや、そんなことはない。12インチ競争に参加する気はなくて、CDのリスナーの方により興味があるけどね。CDの現在のサウンド・クオリティーはあまり良くないけど、スタジオで聴く限りではまだまだ良くなりそうだ。DJはとても保守的だから、やっぱり12インチなんだろうけど」
★DJと言えば、あなたはガラージ系クラブの定番URElのミキサーを時代遅れだと思っているという記事を読みましたが…?
「あれはもともとBOZAKっていう25年前のミキサーのコピーなんだ。僕ははスタジオでSSLを使うけど、これでさえ古い。僕はDJブースにもスタジオと同じだけの自由を求めているから、エフェクトとかEQとかがURElじゃ不十分なんだ。残念なことに製品開発ってやつは、市場、この場合はDJの要求が無いと進まないわけで、このケースではDJ達がその辺を気にしてないってことになるね」
★URElはDJができることを限定しちゃってますよね。
「だから、ヒップ・ホップDJのミキサーにはトランスフォーマーがついたり少しづつ進歩が起こってるんだろうね。次の世代のDJには変えていって欲しいね。DJがターンテーブルやミキサーを楽器として使うアーティストだとするなら、楽器は進化して当然なんだ」
★テクノロジーに関心高いんですね。
「うん。でも、車と同じで道具として必要だから、関心を持ってるんだ」
★コンピューターはどうですか?
「シーケンサーとサンプラー、エフェクトとかがコンパクトにまとまったスーパーミニミニ・スタジオを作って、DJとコラボレーションしてみたいね。NYには良いDJがたくさんいるけど、ハコが少ないから、僕がDJすると友達の仕事をとっちゃうことになるじゃない、でもその間題もこれで解決。チーム・プレイだね」


