TIM DELUXE インタビュー/LOUD147号
TIM DELUXE
『エゴ・デス』、世界に進出!
機械的な中にも人の温かみが感じられる作品を、つくることができた。
UKハウス・シーンの寵児、ティム・デラックス。常に最先端を行くそのサウンドと、ハウス・クリエイターらしい親しみやすいキャラクターは、ここ日本でも大変な人気だ。そんな彼が’06年12月、京都METROと東京ageHaをまわるミニ・ツアーで来日した。そこでLOUDは、公演を終えて一息ついていた彼をキャッチ、’06年を振り返ってもらった。
「’06年は、すべてが変化の年だった。特に、音楽やDJのスタイルは大きく変化したね」
その言葉どおり、‘06年9月にリリースしたセカンド・アルバム『エゴ・デス』では、作風が大きく変わっている。これまで彼のトレードマークだと思われていたラテン・テイストは影をひそめ、人間味あふれるエレクトリック・サウンドが前面に出てきた。アシッド・サウンドやブリープ音が猛威をふるうエレクトロ・ハウス・シーンにおいて、ティムの最新作は異色の存在となっている。
「エレクトロ・ハウス・シーンは、’07年も盛り上がり続けると思う。でも、最近は機械的になりすぎた、騒々しい作品が多いと感じているんだ。僕は、機械的な中にも人の温かみが感じられる作品を、つくることができたと思っているよ」
その質感は、かなりユニークなアートワークにも表れている。
「最初、このアルバムには野外っていうイメージがあったから草原の写真を使ったんだ。でも、それだけじゃつまらないから、自分がMySpaceで使っているアホな写真を載せたら面白いんじゃないかと思って合成してみたのさ。前作で僕が子どもだったころの写真をアートワークに使っていたことと、今作で大人になった僕の写真を使うことには、一応つながりもあるんだ(笑)」
それにしても、なぜ野外のイメージだったのだろう?
「アルバム制作当時は、緑の植物に揺られていることが多かったからね(笑)。おかげでアルバムのアートワークもサイケデリックになっちゃったんだ」
なんとも意味深な答えではないか(笑)。日本先行発売だった『エゴ・デス』は、今春いよいよ海外での流通がスタートするという。先行シングルの「Let The Beats Roll(featuring Audio Bullies)」は、ピート・トン、アニー・マック、ダレン・エマーソン、D. ラミレスといったトップDJ達が、一足お先にUKのラジオ、クラブでヘヴィー・プレイ中だ。ティムのオーガニック・エレクトロ・ハウスは、その勢いにのって、世界中のダンスフロアを席巻することになるだろう。前途洋々なティムに、今後の予定を聞いてみた。
「今年は、新しいリミックス・トラックやPVをみんなにお届けできると思うよ。AT Recordsからは、DOUBLE 99時代の「Rip Groove」再発を始め、いろいろとリリースしていくから期待していてね!」
interview & text TAKAHIRO KAWAMURA


