――ところで、参加アーティストに歌ってもらった歌詞は、アルバムのテーマを意識したものとなっているんですか?
「必ずしもそういったことを反映した内容にはなってないかな。例えば、「My Turn feat. Lightspeed Chapion」は、いつになったら自分にスポットライトが当たるんだってことを歌った曲だし、「She's No Good feat. Eli "Paperboy" Reed」は、自分の彼女はクレイジーだってことを訴えた曲だからね(笑)」
――なるほど(笑)。それでは、楽曲面についても聞かせてください。あなた達らしいバラエティー豊かな楽曲を揃えつつも、本作には、全体的にややハウシーなサウンドが復活しているような印象を受けました。曲づくりや音づくりで意識したことは何でしたか?
「最近のモダンなエレクトロニック・トラックって、すごくパンチのきいた、ハッキリとしたサウンドになっているよね。スウィッチのような、余計な要素が一切ないヤツね。で、僕らはそのサウンドを気に入っているから、まずはそうした音づくりをしてみようということがあったかな。でも、結局はいろんなサウンドを積み重ねた、ベースメント・ジャックスらしい音になってしまったけどね(笑)。あとは、やっぱりDJがクラブでプレイできる曲、クラブで映える曲を、2~3曲入れたかったかな。昔のハウスにあった、高揚感のあるサウンドが復活してきているようにも感じていたし」
――どういうことですか?
「今年の初めにオーストラリア・ツアーをやったんだけど、現地のクラブに行ったら、何かが違っていて、シーンの情勢が変化しているんじゃないかって感じたんだ。不況の影響なのか分からないけど、みんなダークでミニマルな音にちょっと退屈気味な様子でね。もっと高揚感のあるサウンドを欲している感じがした。で、その時にふと、かつての僕らが持っていたポジティブなアティテュードを思い出したんだ。あれは、アルバム制作のターニング・ポイントになったね。そこから新たに「Raindrops」が生まれて、他の曲もちょっと晴れやかなサウンドに変化していったと思う。アルバムをつくり始めた当初は、ピンク・フロイドっぽいトリッピーなインスト作品と、ポップでダンサブルな作品を合わせたダブル・アルバムにしよう、なんて言っていたんだけどね」
――そうだったんですか。それはそれで聴いてみたい内容ですね。では最後に、今後の活動目標を教えてください。
「まずはツアーを終わらせることだね。で、その後は、とりあえず二ヶ月くらい休みたい(笑)。もう10年間走り続けてきたからね。音楽を聴くのもストップして、アフリカの子供達を助けるボランティア活動なんかもやってみたいな。で、僕がいま一番重視しているのは、ラブ・ライフかな(笑)。ステキなパートナーを見つけて、早く落ち着きたいよ!」


