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2014年05月14日

INTERVIEW

DAISHI DANCE『EDM LAND』インタビュー

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北海道出身で、国内屈指のDJ/プロデューサーとして活躍するDAISHI DANCE。全国各地のクラブで精力的に活動を展開する一方、'06年に初のオリジナル・アルバム『the P.I.A.N.O set』をリリースして以降は、クリエイターとして数々のヒット・トラックを手がけてきた人気アーティストです。昨年は、新たなサウンドとイメージを打ち出した通算5枚目のオリジナル・アルバム『NEW PARTY!』をDD名義でリリースし、話題を集めています。

そんなDAISHI DANCEが、 “MYDJBOOTH”シリーズの第4弾にあたる最新ミックスCD、『EDM LAND』をリリースしました。彼が現在プレイする最新のダンス・ミュージックを、彼ならではのDJ機材(3台のCDJ × RMX1000 × Urei1620)でミックスした本作。その内容は、彼のDJが自然とこのタイトル“EDM LAND”にふさわしいモードへと到達したことがわかる、独自のセンス、選曲、構成で表現されたものとなっています。

ここでは、本作『EDM LAND』の内容とその背景について、DAISHI DANCEに話を聞きました。


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DAISHI DANCE『EDM LAND』インタビュー


__今作『EDM LAND』は、本来ですと“MYDJBOOTH.4”にあたるミックスCDシリーズの最新作になりますね。まずは、今回タイトルを“EDM LAND”とした経緯や理由について教えてください。

「やはり当初は、“MYDJBOOTH.4”にするかどうかで迷いました。誰が“EDM”って言葉をつくったのかはわからないですけど、EDMっていうキーワードはとても分かりやすいですし、ようやく日本でもEDMという言葉が定着してきた感がありますよね。なので、もともと自分がやってきたスタイルにも当てはまるし、自分が今やっている活動をより広げる意味でも、今作ではEDMという言葉を使ったタイトルを付けてみた方が、新鮮味もあっていいのかなって思ったんですよ」

__なるほど。

「でもだからといって、あまりにもEDMによせた内容、EDMを意識したセットにはしてないんですが。もともと最近のセットは、EDMって言われたらEDMではあるので、自然と...。僕は、学生の時代からアッパーなダンス・ミュージックをずっとやってきていて、4~5年前くらいまで、2010年の『MYDJBOOTH.1』の頃はまだかなりハウス・ミュージックがベースでしたけど、『MYDJBOOTH.2』『MYDJBOOTH.3』って進むにつれて、より時代とリンクしたサウンドに変化してきていると思いますから」

__そうですね。

「で、これは日本人の気質なのかどうなのか分かりませんが、EDMという大きなキーワードが出てきて括られるようになると、それに対する保守的な意見も出てきますよね。でも自分に関しては、これまで全く別なことをやってきて最近EDMが流行っているので切り替えた、ということではないので、そういった反発の気持ちも乗っかる気持ちも特にありません。日本では、今年ようやく<electrox>が開催されたり、秋には<ULTRA JAPAN>も開催されたり、大型DJフェスもようやく増加傾向にあります。むしろそういったトレンド感は自分の活動を広げる要素としても、いいきっかけになるっていう感覚を持ってますね。ちなみに、今回のCDジャケットの写真は、自分が<electrox>でプレイさせてもらった時のものを使わせてもらいました」

__DAISHI DANCEさんは、EDMとはどのような音楽だと考えていますか。音楽的な特徴はどのあたりにあると思いますか?

「今はサイクルが本当に早くて、それこそ一年前にはまだいなかったアーティストが、beatportチャートに入ってくるようになったかと思ったら、一年後には一気にヘッドライナーになっている…みたいな現象が起こってますよね。ただ、結局のところEDMという括りは誰かが付けたものだと思っていて、海外でEDMって呼ばれているヘッドライナー達も、特にEDMをやろうと思ってやってるわけではないって思うんですよ。単純にプログレッシヴ・ハウスだったりとかエレクトロ・ハウスだったりするもの、いままで通りにつくったものが、後付けでEDMと呼ばれるようになったのかな、と」

__そういった側面はあるかもしれませんね。

「だから、逆にEDMって呼ばれるものの手法って何だろうって考えると...どうだろう?って感覚になりますかね。DJとしての立場からすると、自分がやってきたことが最近EDMって名付けられた、という感覚の方が大きいんで。クリエイターとして制作する立場でも、純粋に今自分がDJでかけたい曲をつくっているという感覚なんで、特にEDMをつくろうという意識はないですよ。自然といいますか。かつてよりもよりDJで即戦力となるような曲をつくっている、というシフト感はありますけど」

__どういうことですか?

「僕がCDデビューしたのは2006年の頃なんですけど、DAISHI DANCEというと、いわゆるメロディアスでキレイな曲を作るイメージがあると思うんです。ただ、DJとしての自分は以前からずっとアッパーなものをプレイしていたんで、デビューしてから4~5年間は、アッパーなダンス・ミュージックにリスナーから求められている自分の曲やメロディアスな曲も織り交ぜてミックスしながらDJをしてきたんです」

__なるほど。

「でも『MYDJBOOTH.1』の頃から、そのメロディックなプロデューサーとしてのイメージにプラスして、もっとDJとしてのイメージにシフトしていきたいっていうのがあったんで、ここ数年はミックスCDも定期的に出しつつ、オリジナル・アルバムに関してもメロディアスな要素は裏切らず、でもDJで即戦力となるような曲を増やしてきた流れがあるんです。特に昨年リリースしたDD名義の『NEW PARTY』では、そのまま自分のDJでかけたい曲をつくりましたし。この2~3年、そうやってメインストリームとなるアーティスト・イメージを徐々にシフトしてきて、最近はイメージの切り替えもできてきたかなって思ってます。制作に関しては、今後はよりDJと直結したものにしていきたいとも思っていて、曲をつくったらすぐにBeatport等で海外先行リリースしていくようなスタンスでやっていきたいと思っています。もちろんメロディアスな方向の企画も、平行してやっていきたいと思ってますけど」

__わかりました。『EDM LAND』の話に戻りましょう。今作の収録曲はどのような基準で選びましたか? 今回もこれまで同様、現場でのプレイをそのままパッケージしたようなイメージでしょうか。

「そうですね。自分のオリジナルも含めて、最近リリースされた新しい曲から、今年に入ってからたくさんプレイしている曲、ここ一年くらいずっとプレイしているアンセム曲、さらに昔からプレイしている誰もが楽しめる定番曲、それらをジェットコースター的にミックスしてある作品になってますね。それがこのミックスCDシリーズの特徴だし、現場での自分のDJスタイルでもありますから。実際にクラブでプレイする時と同じDJ機材でミックスしているんで、サビ部分だけをパソコンでつないだ何十曲も入っているようなコンピとは違うはずです。完全加工なしの巻です」

__そうですね。

「自分が全国でやっているレギュラー・パーティーは5~6時間のロングセットなんですけど、やっぱりいろんな人達に満足してもらいたいと思っているので、新譜7~8割の中に自分の曲やキャッチーな曲をドン・ドン・ドンって投下していくんですよ。そうなると常連さんもはじめましての人も全員が楽しめるし、良い意味でどこに行くのかわからないサプライズ的でジェットコースター的な選曲が、自分の個性にもなっているかなと思ってます」

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__今作にも入っている、最近のDAISHI DANCEさんのパーティーでのアンセム曲、定番曲というのは、どれになりますか?

「まずは、Avicii vs. Nicky Romero「I Could Be The One」、Zedd「Clarity ft. Foxes」、Showtek ft. We Are Loud & Sonny Wilson「Booyah」ですかね。「Gypsy Woman」ネタのDave Aude & Crazibiza ft. Vassy「Hustlin (Slideback Remix)」や、Timeflies「I Choose U (Fedde Le Grand Remix)」も、ここ1~2年結構ずっとかけている曲ですね。やや新しめですと、R3hab & NERVO & Ummet Ozcan「Revolution」、Hardwell ft. Matthew Koma「Dare You」あたりでしょうか。Hardwellは、<ULTRA JAPAN>で来日しますね」

__はい。今年に入ってからプレイしている曲もご紹介いただけますか?

「最近かけているのは、Merk & Kremont vs. Amersy「Charger」、Laidback Luke & Project 46「Collide (ft. Collin McLoughlin)」、Noisestorm「Surge」、Karanda「Krank」、Gareth Emery ft. Bo Bruce「U (W&W Remix)」とかですかね。かなり新しい曲も収録することができました。Laidback Lukeは、6/7(土)にageHaで開催される自分のレギュラー・パーティー<DAISHI DANCE -the E.D.M. set->で来日します。超絶DJを体験しに来てほしいです」

__本当にEDM系のトラックが盛りだくさんですね。EDMの中でも、特にDAISHI DANCEさんが好きなタイプのサウンドとは、どのようなものなのでしょう?

「感覚的なものなんですよね。メロディー感、使いやすさ...うーん、一目惚れ的な感覚で選んでますから。しかも試聴する時、よくは聴かないんですよ。Beatportって1分半くらい試聴できますけど、パッ・パッ・パッと2~3ヶ所聴いて、“お、いいな”ってジャッジしてますね。で、あとはもう現場で聴くんです。かける前に聴き込んじゃうと、お腹いっぱいになるじゃないですか。現場で、あの曲を聴きたいっていう新鮮な感覚を保ちたいんです。その方がミックスや展開も新鮮で面白いものになりますしね。もちろん試聴する時にチェック・ポイントはありますよ。それは、音質、ブレイクの雰囲気、メインのパート...ですかね」

__DJらしいお話ですね。では、収録されているご自身のオリジナル曲についても教えてください。

「まず「E.S.Y! (Intro)」は、これからリリースされる曲の一部を使ったものなんですけど、新曲の一部でイントロというのも面白いかなと思って、そうしてみました(笑)。「A.T.W!」は、もともと2012年の『Wonder Tourism』に入っていた曲で、ウチのパーティーでずっと人気がある曲なんですよ。で、今回収録するにあたってリニューアルしたいと思って、Showtekの「Booyah」とのマッシュアップをイメージした「A.T.W! (UNRELEASED BOOTLEG remix)」をつくってみました。今っぽい遊び感があると思ってます」

__面白いアイディアですね。「TRIBAL ZUNDOKO」は、とういう経緯で誕生した曲ですか?

「「TRIBAL ZUNDOKO」は、新曲ですね。当初は『NEW PARTY』に入っていた「TRIBAL DEKEDEKE」をリミックスしようと思っていたんですけど、インストのトラックをリミックスしてもあまり代わり映えしないんで、だったら全然違うトライバル・トラックにしちゃえと思ってつくったものです。EDMと混ざっても遜色のない、使い勝手のいいトラックになりましたね。「BRING DAT」も『NEW PARTY』に入っていた曲ですね。今回はよりイケイケにしようと思って、この「BRING DAT ft. FERAL is KINKY (DD YAHMAN! remix)」をつくりました」

__Limited Express「WIND LINER nexus (UNRELEASED remix)」についても教えてください。

「この曲は、EDMというよりはハウスですよね。こういう曲はEDMの中に入れると個性が出るんで、あると使いやすいんですよ。もともと「WIND LINER」はウチのパーティーの定番曲なんですけど、このリミックスではメロディーも弾き直したんで、新曲と言ってもいいものになっていると思います。でも、パイオニアじゃないですけど“nexus”って入れると何かいいなぁと思って、「WIND LINER nexus」にしました(笑)」

__分かりました(笑)。では最後に、DAISHI DANCEさんの次なるヴィジョンについて教えてください。

「まずは国内の自分のパーティーを、パフォーマンスも含めてさらにネクスト・レベルにしていきたいですね。長年やってきたageHaでのパーティーは、今年からDJブースの位置をリニューアルして、いい感じのフェス感が出せていると思います。映像もつくっていったり、自分のパフォーマンスのアイコンとしてフェス旗も何種類かつくったんですよ。やっぱり盛り上がり感が違いますし、そこは重要な要素ですからね。あとは、先ほども言いましたが、楽曲をBeatportでクイックに定期的にリリースしていけるスタイルにしたいですね。そういう形のチャレンジをしてみたいです。で、それをミニ・アルバム等のリリースにつなげていけれたらいいなって思っています。正直、世界的にはもうフル・アルバムを年に一枚出すみたいな時代でもないな、って感じているので」


interviwe iLOUD



【リリース情報】

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DAISHI DANCE
EDM LAND
(JPN) UNIVERSAL D / POSC-1139
2014.5.14 RELEASE
HMVでチェック

tracklist
01. DD / E.S.Y! (Intro)
02. Showtek ft. We Are Loud & Sonny Wilson / Booyah
03. DD ft. GILLE / A.T.W! (UNRELEASED BOOTLEG remix)
04. Dyro / Go Down
05. Thomas Newson & John Dish / Kalavela
06. DD / TRIBAL ZUNDOKO
07. Dave Aude & Crazibiza ft. Vassy / Hustlin (Slideback Remix)
08. Timeflies / I Choose U (Fedde Le Grand Remix)
09. Gareth Emery ft. Bo Bruce / U (W&W Remix)
10. Karanda / Krank
11. Avicii vs. Nicky Romero / I Could Be The One
12. TsT & Alvaro / Out Of Control
13. DD / BRING DAT ft. FERAL is KINKY (DD YAHMAN! remix)
14. Merk & Kremont vs. Amersy / Charger
15. Laidback Luke & Project 46 / Collide (ft. Collin McLoughlin)
16. R3hab & NERVO & Ummet Ozcan / Revolution (Instrumental Mix)
17. ZEDD / Clarity ft. Foxes (Extended Mix)
18. Noisestorm / Surge
19. Hardwell ft. Matthew Koma / Dare You (Extended Mix)
20. Limited Express / WIND LINER nexus (UNRELEASED remix)


【オフィシャルサイト】
http://www.universal-music.co.jp/daishidance/
http://www.daishidance.jp/

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