【女性アーティストの時代】
――『Very』の中で、特に重要だと感じている曲はどれになりますか?
「「Harmony」は、つくっている段階から面白かったので、好きですね。あとは、「Come Now」も。ある種、主軸が2メロある曲なんですけど、パッチのアナログ・シンセみたいな、すごく昔の機材を使ったんですよ。この曲では、シンセを使っているくせに、一発録りが重要でした(笑)」
――アナログ・シンセを結構多用したんですか?
「そうですね。ソフト・シンセは、バーチャルなものなので、アナログ・シンセとは音の太さが全然違いますよね。私は、アナログ・シンセの音を、オーディオファイルでエディットしたりしています(笑)。あと、「I'm On Earth」も好きです。ちょうど私が運動を始めた頃に制作したので、スタジオにランニング・シューズを持ち込んで、走る時をイメージしながら、“ここの段階で音を足してください!”って言いながらつくりました(笑)」
――今、フルカワさんが音楽活動をしていて、一番面白いなと感じていることは何ですか?
「女性アーティスト達がすごく強いな、と感じてますね。家で聴くのって、実はリアーナ、レディー・ガガ、ビヨンセとかだったりして。そういう人達は、エンターテインメントとして、ハイなサウンドを選んでいますよね。その一方で、リッキー・リーやサンティゴールドみたいな人達は、ストリート感やアート感のある音をつくっていて、アプローチは違うけど、感性の流れはリンクしているなって思うことがあります。どっちが良い悪いじゃなく、クオリティーがちゃんと守られているところが、聴いていて面白いな、と思います」
――フルカワさんも、そんな女性アーティスト達の一員だと思いますよ。では最後に、今後の活動目標を教えてください。
「2010年は、もうちょっと社交的になろうと思います。自分のまわりには、比較的年上の方が多いからなのかもしれませんけど、先日、後輩のバンドから、“話しかけづらい印象で...”と言われたんですよね。全然そんなことはないのに。沼澤さんも、“昔、無視されたことがある”って話をよくしてくるんです(笑)。あとは、このアルバムの曲をライブでやってみたいですね。本数よりも、クオリティー重視で。ライブを見ると、きっとレコーディングの感じが分かるようになるんじゃないかな」


