英リーズ出身の5人組ダンスロック・バンド、ハドーケン!。ロック、レイヴ、グライム、パンクなどを織り交ぜた、ハイブリッドかつ破壊的なサウンドで、'06年のデビュー以来、快進撃を見せている次世代型アーティストの筆頭株だ。彼らはここ日本でも、インディーロック・キッズとエレクトロ・ファン双方から支持を獲得。<SUMMER SONIC>に、'07年、'08年の2年連続出演という快挙を成し遂げている。
そんなハドーケン! が、ファースト・アルバム『ミュージック・フォー・アン・アクセラレイテッド・カルチャー』以来約1年ぶりに、ニューEP『マッド』を届けてくれた。オランダのドラムンベース・トリオ、ノイジアをプロデューサーに迎え、これまで以上にハードで重厚なサウンドが展開されている本作。ほぼ完成しているという噂の、セカンド・アルバムへの期待をふくらませる一枚だ。
『M.A.D』で見せた、ハドーケン! の最新モードをひもとくべく、ボーカルのジェイムス・スミスに話を聞いた。
――新曲「M.A.D」のミュージック・ビデオ、早速チェックしました。この映像では、すさんだネズミ・ボーイが、ワルいネコ男とケンカしていますね(笑)。このストーリーには、何か特別な意味があるのですか?
「これは、ミュージック・ビデオの監督が提案してくれたストーリーで、楽しそうなアイディアだったから採用したんだ。特別な意味はないかな。いまイギリスで問題になっている、ストリート・バイオレンスがテーマとも言えるけど、このビデオではユーモラスな感じに表現しているから、そんなにシリアスなものではないよ」
――「M.A.D」の自作ミュージック・ビデオをオフィシャル・サイトで公募していましたが、これは面白い試みですね。
「僕らは以前から、才能のある新人ディレクターに低予算でビデオをつくってもらったりしていたんだ。今回僕らがサイトでビデオを公募したのも、素晴らしい才能を持った、未知のディレクターがたくさんいるんじゃないかという、期待があったからなのさ」
――このたびリリースされるニューEP、『マッド』は、オランダのドラムンベース・トリオ、ノイジアと共に制作したそうですね。彼らとは、どういう経緯で共作することになったのですか?
「ノイジアは、僕らのファーストEP『リキッド・ライブス』にリミキサーとして参加してくれたんだけど、そのリミックスをすごく気に入ったから、楽曲をプロデュースしてほしいと話を持ちかけたんだ。彼らがフレッシュなアイディアをたくさん提案してくれたおかげで、新鮮なヴァイブスの中でレコーディングを進めることができたよ。ノイジアにプロデュースしてもらったのは正解だったね」
――新曲群は、これまで以上にハードで骨太なサウンドになっている印象を受けました。
「今回は、さらにダイナミックな楽曲をつくりたいと考えたんだ。もっとライブ栄えするような曲にしたいとも思ったよ。あとは、以前のアルバムより落ち着いたサウンドに仕上げることも意識したね。前作『ミュージック・フォー・アン・アクセラレイテッド・カルチャー』は、全体を通してちょっとノイジーすぎたから、今作では、ちゃんとハイ&ローがあって、ドラマティックな部分と静かな部分が共存するような楽曲を目指したのさ」


