去る5月14日にBBCラジオで初解禁された、本作からの先行シングル「オール・ザ・ラヴァーズ(All The Lovers)」に対するコメントの中で、カイリーは『アフロディーテ』の内容についても語っているので、ご紹介しよう。なお、初放送された同曲へのリアクションは抜群で、イギリスのTwitterではトレンド・トピックスの第1位を、世界でも第4位をマークしたという。
「「オール・ザ・ラヴァーズ」は、アルバム用に書かれた曲の中でも、最後にできた曲ね。レコーディングをしている最中、“この「オール・ザ・ラヴァーズ」をファースト・シングルにしなくちゃ”って思っていたわ。なぜなら、この曲は、アルバムにある幸福感を完璧に表現しているから。鳥肌が立ったわ」
また、楽曲のミックスを担当したスチュアート・プライスは、次のようなコメントを発表している。
「「オール・ザ・ラヴァーズ」は、このアルバム全体を代表する、不思議な曲なんだ。カイリーは、最高のポップ・ダンス・ミュージックを歌っているよ。キミが、心の眼でカイリーの全てを見れば、それはこの曲の中にある」
そんな「オール・ザ・ラヴァーズ」に代表される本作のサウンドは、現在シーンを賑わせているエレクトロ・ポップの中でも、最先端を行くもの。各曲ごとに多彩なソングライター/プロデューサー勢を招き、カイリーらしい華やかな音世界をつくり出している。スチュアート・プライスが、そこに彼特有の、滑らかで高揚感のあるサウンド・プロダクションを施し、アルバム全体を鮮やかにまとめ上げているのも印象的だ。
各曲のソングライター/プロデューサー勢を何名かピックアップすると、「Too Much」には、カルヴィン・ハリスとシザー・シスターズのジェイク・シアーズ、「Cupid Boy」には、スウェディッシュ・ハウス・マフィアのセバスチャン・イングロッソ、「Everything Is Beautiful」には、キーンのティム・ライス=オクスリー、「Can't Beat the Feeling」には、リチャード・Xとパスカル・ガブリエル、そして、タイトル曲「Aphrodite」には、ネリーナ・パロット、などなど。話題を集めそうなメンバーばかりだ。日本でのセカンド・シングル予定曲「Get Outta My Way」には、実力派ソングライター/プロデューサー集団、カルトファーザーが参加している。
ギリシャ神話に登場する、恋愛・美・豊穣の女神からアルバム・タイトルをとった、カイリーの最新作『アフロディーテ』。本作は、カイリーの新たなる10年をスタートさせるに相応しい、ポジティブでハッピーなエレクトロ・ポップ・サウンドが詰まった会心作だ。
最後に、本作のジャケットやビジュアル・イメージについて語る、カイリーのコメントをご紹介しておこう。
「アルバム用ビジュアルの撮影は、すごく楽しかったわ。納得のいく仕上がりにしたかったから、少しナーバスになってたけどね。だって、タイトルが“アフロディーテ”よ。最初からハードルが高いわよね。収録曲の大半が幸福感に溢れているから、撮影でもそこを生かしたかったのよ。写真家はウィリアム・ベイカーで、私の親友でもあるんだけど、二人で何度もディスカッションしたわ。衣装の中で特に素晴らしかったのが、ゴルチエのクチュール・ドレスね。正に“アフロディーテ”そのものだったわ。他に考えられないほど完璧だった。求めていたショットは撮れたし、仕上がりも最高。ファンのみんなにも、そう思ってもらいたいわ」


