クラブ・シーンを飛び越え、いまやJ-POPフィールドへも広がりを見せているエレクトロ。その盛り上がりを象徴するかのごとく現れたニューカマーが、ここにご紹介するMizcaだ。'09年10月に、配信限定シングル「Robotics」でデビューした彼女は、その近未来的なサウンドと、カラフルなビジュアル・イメージで、ニュータイプのポップ・リスナーから注目を集めている。
そんなMizcaがこのたび、初のCD作品となるデビュー・シングル、『キラキラ☆』をリリースした。卒業をテーマに、切ない感情を斬新なアプローチで表現した、表題曲「キラキラ☆」、疾走感あふれる高速ダンス・チューン「United To The Sky 1.02」、ポジティヴかつ爽快なグルーヴが詰まった「Truly Lovely」の、計3曲が楽しめる本作。「Robotics」に引き続き、楽曲プロデューサーにpal@popを迎え、エレクトロ・ポップのステレオタイプにはまらない、個性豊かな楽曲を展開している。
2010年代のエレクトロポップ・シーンを担う、期待の新星シンガー、Mizca。彼女の素顔と、新作の全容に迫るべく、本人に対面インタビューを行った。
【孤独感を抱きながら歩んだ、シンガーの道】
――そもそも、シンガーになりたいと思ったきっかけは、何だったのでしょうか?
「友達がボイス・トレーニングに通っていて、そのレッスンについて行った時に、楽しそうだなと思ったのがきっかけでした。それまでは、むしろ歌うことが苦手だったぐらいで、すごくコンプレックスだったんですよ」
――プロとして歌をやっていくと決めた時は、とても勇気がいりませんでしたか?
「うーん...高校生ぐらいの時に、周りの子には、みんなやりたいことがあったんですけど、私は歌以外にやりたいことが無かったんです。そんな時に、タイミングよくデビューの話をいただいたので、歌に懸けてみようと思ったんです」
――音楽活動以外にも、CM出演やモデルといった活動をしていたそうですね。
「はい。シンガーとしてデビューする前にタレント活動をしていたので、CMに出演したり、雑誌のモデルをやったりしました。そういった経験は、今の自分につながっているんですけど、タレントとして活動している時と歌っている時では、感覚が全く違いますね。実は私、大勢の前に出るのって苦手なんですけど(笑)、歌を背負いながらステージに立つと、全然平気なんですよ。歌っている時は、素の自分とは別の人格になっているような感じです」
――なるほど。シンガーとしてデビューした当初は、本名の光岡昌美名義で活動をしていたそうですね。このたび、Mizcaとして新たなスタートを切った気持ちはいかがですか?
「自分自身の気持ちが、ものすごく変わりましたね。光岡昌美として歌っていた時は、孤独感がすごく強かったんです。自分一人で歌詞を書いて、たくさんあるデモ曲から一曲選んでリリースして、っていう感じだったし、ライブもバンド・スタイルだったので、フロントに立つのも、お客さんを盛り上げるのも、私しかいなくて。でもMizcaになってからは、みんなでチームになって活動をしているので、楽しさが生まれてきましたね。今はダンサーさんと一緒にライブをやっているので、みんなで盛り上げられるし。そこが、ガラッと変わった点ですね」
――Mizcaとしての楽曲は、明るくポジティヴなものが多いですが、孤独感から脱却し、精神的にも大きな変化があったのでしょうか?
「自分の中でベースになっている部分は変わらないんですけど、そこへMizcaというキャラクターが入ってきて、ポジティヴな姿を演じているような感覚ですね。Mizcaになっている時は、マイナスな感情が自分の中に出てこないんですよ」




